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夏休みの出来事
本当の出来事です。
夏休みの間に、小説を書いて、このサイトに投稿した。
誰が読むでもなく、ただ書きたくて書いただけ。
けれど、新学期が始まって、夏休みの思い出を一人ずつ話す時間があったとき、俺はそのことを話した。
「小説を、投稿しました」
それだけ。特に盛り上がるわけでもなく、数人が小さく頷いたくらいで終わった。
けど、その日の放課後だったか、翌日だったか。
俺の作品の閲覧数が、いつになく跳ね上がっていた。
理由はよくわからない。
たまたまかもしれないし、先生が話題にしたのかもしれない。
それでも、その日が一番多かったという事実だけが残っている。
小説なんて、自分が書いたものを自分で読むだけでも十分なはずなのに。
数字が増えるだけで、こんなにも不思議な気持ちになるんだなって思った。