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巨乳美少女とつきあったら貧乳幼馴染がおかしくなり美乳地雷系までせまってきた  作者: みらいつりびと


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25/41

小さく開けた秘密の広場

 僕たちは山の斜面を何度も右に左に曲がりながら登りつづけた。

 高度が上がり気温は下がっているが、運動して体脂肪が燃焼しているので、汗がだらだらと流れている。

 山道に標高900メートルという看板が立っていて、それを過ぎると開けた場所に出た。東側の斜面に樹々がなく、草原になっている。強い風が吹いていて涼しい。

 僕と綿丘さんは草の上に腰を下ろし、連なる山々とその向こうにある関東平野の眺望を楽しんだ。


 空を飛んでいる人がいた。

「ここはパラグライダーのフライトエリアなんだよ」

「気持ちよさそうだね」

 広々とした空にふわりと浮かんでいるパラグライダー。長方形のパラシュートにロープがついていて、人をぶらさげている。爽快そうではあるけれど、怖がりの僕にはできそうにない。

 僕は空飛ぶ人と山脈と遠くに霞む高層ビル群を眺めながら、スポーツドリンクを飲んだ。


「あとひと息で山頂よ」

「お腹が空いたよ」

「山のてっぺんでごはんにしよう」


 綿丘さんが歩き出し、僕は後を追った。

 また樹林の中の細い山道を行く。森は深く、空気は澄み、僕ら以外に人影はない。

 がさっという音が聴こえてそちらを向くと、2頭のしなやかな動物が樹間を走っていた。

「あっ、獣がいる!」

「鹿だよ」

 動物は瞬間的に見えただけで、すぐ茂みの中に消えてしまったが、僕は確かに鹿を目撃することができたのだ。

 なんて素敵な出来事だろう。


「すごい。鹿を見ちゃったよ」

「2度目の登山で鹿に会えるなんて、小鹿くんは運がいい。本当に日頃の行いがいいんだね」

「綿丘さんが連れてきてくれたおかげだよ。ありがとう」

「どういたしまして。きみが喜ぶと、わたしもうれしい」


 胸がじんわりと熱くなった。

 歓びに満ちて、疲れを忘れ歩いていくと、ついにそれ以上は登れない場所に到達した。山頂だ。

 960メートルという表示塔が立っていた。わずかに1000メートルに達していない。

 コンクリート造の展望台があり、階段を上ると、360度の眺望が開けた。


 彼方にある高い山々は美しく白く冠雪していた。

 綿丘さんは遠い北の山を指さした。

「あれは谷川岳だよ。いつか行ってみたい憧れの山なんだ」

 西には盆地があり、市街地がジオラマのように見えた。南には特徴的な階段状の山がそびえていた。

「面白い形の山でしょう。あそこでは石灰岩を採掘しているのよ。山肌を削り取られて、ピラミッドみたいになっちゃった」

「なんだかかわいそうな山だね」


 展望台にはいくつかのベンチがあり、数人の登山者が休憩したり、食事を取ったりしていた。

 僕たちは空いているベンチに並んで座った。

 綿丘さんがリュックサックからお弁当箱をふたつ取り出し、ひとつを僕に差し出した。

「はい、どうぞ。わたしがつくってきた小鹿くんのお弁当だよ」

「えっ、僕の分までつくってきてくれたの?」

 僕はびっくりした。

「驚かせようと思って黙ってた。喜んでくれるかなあ」

 もちろん僕はうれしかった。コンビニおにぎりを買って持参していたが、そんなものは夕食にでも回せばいい。

「ありがとう! めちゃくちゃうれしいよ」 

 受け取ってふたを開けると、ふりかけを乗せたごはんとピーマンの肉詰め、卵焼き、ブロッコリー、ミニトマトが入っていた。

 これをつくるために、綿丘さんは相当に早起きし、台所に立ってくれたにちがいない。なんて素晴らしいカノジョなんだろう。


「綿丘さんほど素敵な女の子はこの世にふたりといないよ」と僕は勢い込んで言った。

「そこまで言われると照れる……」綿丘さんは頬を紅く染めながら、僕にからだを寄せた。

 周囲の人たちがあきれたように僕たちを見た。

 バカップルですみませんと思ったが、僕は彼女からからだを離す気にはなれなかった。


 アウトドアで食べるカノジョの手づくりのお弁当は、これまでの人生で最高だと感じられるほど美味しかった。

 ピーマンに詰められたハンバーグも彼女の手づくりだそうだ。

 牛挽き肉の旨みにたまねぎの風味が合わさっていて、絶品だった。

 しかしそれを何よりも美味しくさせている調味料は、その中に込められている愛にちがいない。

「こんなに美味しいお弁当は他にはどこにもないよ。きみの料理は最高だ」

「大げさだなあ、小鹿くんは。でもそう言ってもらえてうれしいよ」

 周りの登山者たちが眉をひそめた。

 バカップルで本当に申し訳ないと思うが、僕は歓びを隠すことができなかった。


 ごはんを食べ終え満ち足りて、陶然として眺望を楽しんだ。

 僕たちは爽やかな風につつまれていた。

 手をつないで、指を絡ませた。

 いつまでもこうしていたかった。

 僕たち以外の登山者は、見ていられないという感じで去っていった。

 そんなことは微塵も気にならず、僕は手のひらで綿丘さんを感じつづけた。


「山頂もいいけれど、もっといいところを知っているのよ」

 綿丘さんが小悪魔っぽく微笑んで言った。あでやかであり、妖しくもあって、僕はその表情に引き込まれた。

「もっといいところ? 行ってみたいな」

「じゃあ行きましょうよ」


 僕たちは恋人つなぎをしたまま展望台の階段を下りた。

 綿丘さんは僕の右手をぎゅっと握っていそいそと歩き、山頂からしばらく下った。そして藪の中の小学生が通れる程度の穴に目を止め、身をかがめてそこをくぐった。穴の先は獣道のようになっていた。彼女は正規の登山道をはずれ、僕の手を握ったままその獣道を進んでいった。

「狭いけれど我慢してね。ちょっとだけだから」

「大丈夫だよ」

 そう答えたけれど、そこは人が普通に歩けるような道ではなかった。ところどころに蜘蛛の巣があり、ねばついた糸が顔に張りついた。植物が密生して、獣道ですらない箇所もあった。そういう場所では綿丘さんはますます強く僕の手をつかみ、強引に進んだ。

 こんな道を通ってどこへ行こうとしているのだろうと僕はいぶかしんだ。

 彼女は信念を持って謎の遺跡を探す考古学者のように、森の奥へ奥へと向かった。


 やがて、綿丘さんの目的地がわかった。

 急に小さく開けた明るい場所に出ることができたのだ。

 そこだけ太陽が差して、色とりどりの野の花がたくさん咲いていた。


「ここは秘密の小さな広場なのよ。前に来たときに野ウサギを追いかけて、偶然見つけたの」


 そんな童話のような場所があるなんて。

 僕はすっかり魅せられて、小さな円形の広場をくるりと見渡した。

 そこは花が咲き乱れる楽園で、蝶々も舞い踊っていた。


「なんて素敵なんだ」

「でしょう? わたしに大切な人ができたら、きっとここに連れてこようと思っていたの」


 綿丘さんはすらりと立ち、輝くような笑顔になった。

 綺麗だ。花よりも蝶よりも彼女は美しかった。

 

「もし小鹿くんが心の底から愛してくれたら、わたしはすべてを捧げるって言ったことは憶えている?」

「お、憶えてる……」

「わたしを愛してる?」

「心から愛しているよ」

 僕はそう答えた。嘘ではない。

 

「わたし、コンドームを持っているの」

 彼女は言った。

 その意味するところを理解して、僕はごくりとつばを飲んだ。

 綿丘さんの顔は女神のように整い、スタイルは抜群だ。

 彼女は小首をかしげ、両手を腰に当て、人並みはずれて大きな胸をそらした。そのポーズは性的で狂おしいほど魅惑的だった。

 僕は性器は硬くなり、屹立した。

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