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巨乳美少女とつきあったら貧乳幼馴染がおかしくなり美乳地雷系までせまってきた  作者: みらいつりびと


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23/41

5月のハイキング

 5月の連休の初日、午前7時5分前に僕は待ち合わせ場所に着いた。

 もっと早く来たかったのだが、眠くて二度寝してしまったのだ。僕は慌てて支度し、急いで駅まで走った。とにかく遅刻しなくてよかった。

 綿丘さんは当然のように先に到着して待っていた。


「待たせてごめんね」

「ううん。たいして待ってないから大丈夫だよ」

 そう言ってくれたが、綿丘さんはたいてい約束の1時間前には来ているのだ。笑顔でやさしい嘘をつく彼女に、僕は申し訳なく思いながら頭を下げた。


 綿丘さんは前回の登山のときと同じように、ばっちりと決まった山ガールスタイルだった。今回は紫の登山タイツを穿いている。

 僕は恋人として、彼女の服装を褒めたいと思った。もっと良好な関係を築いて、深く長い交際をしていきたい。

「綺麗だね、綿丘さん。とても似合ってるよ」

「ありがとう。小鹿くんはかっこいいよ」

 彼女は頬をちょっと紅くしてはにかんでいた。すごく可愛い。

 僕は登山用の服を持っていないので、ありきたりなスポーツウェアを着ている。かっこいいはずはないが、彼女が褒めてくれたのは素直にうれしかった。


 東京方面から走ってきた下りの電車に乗り込む。

 綿丘さんと隣り合わせで座ることができた。

 彼女は身を寄せてきて、僕の肩に頭を乗せた。フローラルな香りがした。

 衆人環視の電車の中で恥ずかしいが、自然に甘えてくれるカノジョの存在は、僕にとって麻薬に等しかった。綿丘さんが隣にいるだけで心地いい。


「今日の山登り、楽しみすぎて昨夜はなかなか寝つけなかったよ」

「わたしも」

「綿丘さんとつきあえてしあわせだよ。こんな好運があっていいんだろうかと思う」

「それはわたしの台詞よ。小鹿くんみたいに可愛い男の子が恋人だなんて最高」

 そんな会話を交わした。

 高山くんに聞かれたら、バカップルと言われてしまうにちがいない。


 電車は市街地からしだいに田園地帯へと進んでいった。風景がしだいに灰色から緑色へと変わっていく。

 JRから私鉄に乗り換えた。ガタンゴトン、ガタンゴトンと電車は音を立てる。

 前回の山デートのときに下車した関東平野の端っこにある駅を過ぎて、電車は山間部を走っていった。車窓から見える緑がますます濃くなる。


「4月にハイキングしたところより奥へ行くんだね」

「そうよ。今日はもっと高い山に登るんだから。がんばろうね、小鹿くん」

「うん」


 綿丘さんは電車の座席で僕にぴったりと寄り添っている。

 僕は胸に甘い疼きを覚えながら、正面にある車窓を見つめている。ときどき横を向いて彼女の顔をちらりと見る。そのときは必ず目が合う。

 綿丘さんは何かを訴えるかのように、まばたきもせず僕の瞳をのぞき込んでいる。

 僕のカノジョは非常に綺麗な顔立ちで、その上仕草が可愛い。そしてどうしても目に入ってしまう胸の膨らみは、並はずれて大きい。 

 強く綿丘さんを意識して、どぎまぎし、僕は赤面してしまう。


 目的の駅に着いて、僕たちは閑散とした田舎のプラットホームに降り立った。

 線路は東西に延びていて、北と南には山々が延々と連なっている。

 改札から出て、綿丘さんは北の山に向かって歩き始め、僕はその後ろを追った。

 しばらくはゆるい傾斜のアスファルト道を進んだ。道の横には澄み切った清流があって、小魚が群れをなして泳いでいた。周囲は畑や果樹園で、コインを入れる箱が置いてある無人の農作物販売所があったり、いちご狩りの看板が立っていたりした。

 空は快晴だった。素晴らしいハイキング日和。


「いい天気だね」

「うん。きっと小鹿くんのふだんの行いがいいからだね」

「綿丘さんの行いがいいからだよ」


 バカップルな会話をした。

 それでいいじゃないか。

 綿丘さんと上手くつきあえるなら、徹底的にバカップルになってやると僕は思った。


 登山口の前でストレッチをした。

 彼女が柔軟体操をすると、ふたつの大きな半球が軟体動物のように揺れに揺れる。

 僕はもう目をそらすのをやめて、しっかりとその魅惑的な胸の揺れを見つめた。

 綿丘さんが僕の視線に気づいたが、それでも見つめつづけた。

 彼女はコケティッシュに笑って、さらに見せつけるように胸を揺らした。

 僕は興奮し、勃起した。

 しょうがないじゃないか、僕のカノジョがエロすぎるんだから。

 僕は開き直って、股間のテントを隠さなかった。彼女の方が目をそらした。


 準備運動を終えて、綿丘さんは登山地図を広げた。

「ここでまちがいない」とつぶやいて、登山道に入っていく。

 幅の狭い土の道で、彼女が前を歩いて先導し、僕はその後ろをついていく。

 僕は紫のタイツにつつまれた綿丘さんの美しい脚を見ながら歩くことになる。

 澄んだ空気に満ちた清らかな森の中で、彼女はカラフルに光り輝いている。


「登りがきついけれど、大丈夫?」

「大丈夫だよ。僕はもう病弱じゃないし、毎日ランニングしているから」

「そうだったね。前にプールで見た小鹿くんのからだは、引き締まっていて美しかった」

 後ろを振り返って、綿丘さんがそんなことを言う。

 僕は彼女の白い水着姿を思い出してしまう。

 からだが美しいのはきみの方だ……。


 ふいに登山道の先に大きめの鳥が現れた。頭部は赤く、羽毛は緑色。鮮やかな色彩の鳥だった。

 僕たちが近づくと、ケーンと鳴いて飛び去った。

「オスのキジだね」

「いまのがキジなんだ。初めて見たよ」

「日本の国鳥だよ。綺麗だよね」

 僕はキジを見てびっくりし、感動した。綿丘さんはさほど驚いてはいないようだった。それほどめずらしい鳥ではないのだろうか。


「わたしはこの道でカモシカに出会ったことがあるよ」

「カモシカ? すごくめずらしいんじゃない?」

「そうかも。わたしも一度しか見たことはない。カモシカは特別天然記念物なんだよ。写真を撮ろうとしたけれど、スマホを取り出したときには、さっと森に逃げられてしまった。写真なんていいから、じっくりと観察するべきだったわ」

「自然のカモシカを見たことがあるというだけでうらやましいよ」

「そうだね。動物園の檻の中の動物を見るときとは全然ちがう感動があるよ」


 僕はキジを見ただけで感動したのだ。

 カモシカを見ることができたら、どれほど大きく心が震えることだろうか。

 周辺の広葉樹の森は、神秘的な原始の輝きを宿していた。鳥たちがいろんな声でさえずり、ゆるやかな風が樹々の葉をそよがせている。

 素敵な登山になりそうだ。

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