【プロットのみ】ネットのネタが現実に起きたら【供養】
未完品で、当時ネットで、動画サイトで扱われていたモノ。
一応悲恋もので、胸糞なので注意です。
会社員の女性。 電子マンガで気に入ったものを見つけ、それが大長編のマンガシリーズで、3週間連続で睡眠時間が3時間未満の夜更かし祭りを続行。
1週間経過頃には既にヤバくなっていたが、マンガで夜更かしを止められず、継続強行。
2周間目にはミスが増えまくり、仕事中に寝不足で倒れかけることもしばしば。
ついに通勤中に無理が祟って倒れ、心臓すら止まりかける意識不明の重体に。
だが誰も助けない。 ネットの倒れたのを助けてくれても、そいつを訴えると大暴れしていた連中のせいで、助けた時に助けた側の人生が終わってしまう危険を恐れて助けられない。
特にその危険性が高い男性は、真っ先に逃げ出した。
そして女性同士で助けるための行いだったとしても、恥をかかされたと訴えるかも知れないと言い出す者までいたので、同性同士で助けるのすらリスクになって助けられない。
そんな重苦しい沈黙を破ったのは、とても育ちが良くて誠実そうな見た目をした20代男性。
倒れた女性会社員を助けようと駆け寄り、心音と脈拍をとって危険だと診て、心臓マッサージやAED使用を始める(ここは後出しのために伏せる)
結果、女性は助かった。
助かった女性は、自分を助けてくれた男性にキュンときた。まるで夢中になって見ているマンガのヒロインみたいだと。
恋が始まったのだと思う。
が、助かった頃には倒れた女性を見ていた他の女性が呼んでいた女性警官が登場。
警官の登場に面食らい硬直していると、男性はパトカーに連れ去られた。
なぜだと思う間もなく、目の前から消えてしまった男性に、恋の終わりを感じてしまった。
せめて感謝をしたいと願っていたが、それすら叶いそうにない。
会社員は直後に来た救急車で病院へ行き、入院したら今度は警察から事情聴取。
普通にありのままを答えたが、なぜかなにも手応えを感じないやり取りばかりであると感じる。
いつの間にかやって来て無料で弁護しますよと営業してくる自称人権派弁護士に押し負けて、勢いに飲まれて何を言っているのか分からないが取り敢えずハイハイ答えた。
しばらくしたら弁護士が病室に来て、通報者や目撃者達の証言で証拠は十分なので、裁判を起こす用意があると言う。
当人は意識が無い時の事なので何も言えないが、それでも助けてくれた人を訴えるなんておかしいと主張するが、弁護士は男性からの報復が恐いんですね分かります。そうならないように被害者欠席で、訴えてやると言い置いて去っていった。
少し経つと、弁護士が和解金をふんだくってやりましたよと自慢気に報告してきた。
「胸を枕にした」「意識が無いことを良いことに体のアチコチを触っていた」「倒れていた女性にのしかかって、上下に動いていた」「あれは不同意性交だ」「電気ショックで痛みを与えていた」「心臓を止めていたから、殺人未遂だ」
これで訴えるから覚悟しろと男性に通告したら、和解を持ちかけてきたから楽勝だったと。
でも今回訴えられそうになったので、男性は会社からクビにされた。ざまあみろ。だそうだ。
だが助けられた女性は、そんなのを全く望んでいなかった。
ただ、助けてくれてありがとうと言いたいだけだった。 その後になにか男女として発展する様な事が有ればとひっそり目論んではいたが、それすらこの弁護士に踏み荒らされた。
だが、この弁護士に委任してしまったのは自分で、その責任も取らなければならない。
ありがとうすら言えなくなった事を、受け止めるしか無かった。
男が訴えられたら、それだけで人生が詰み。
無罪を勝ち取っても、主張しても、訴えられる様な事をした人物とレッテルが貼られて詰み。
周囲の理解があって、無罪で平穏が戻ったかと思いきや、その無罪を認めない界隈が特定してきて関係各所にライン超えの迷惑・妨害行為を行ってきて荒らされ、真っ当な生活を送れなくなって詰み。
そりゃ助けようとしなくなりますよ。