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【休載中】Savage Fairytales(外伝)  作者: 高山 理図
第2章 リビングデッド・アンダーワールド
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第24話 モニタサイズ×JPEG・GIF・PNGエトセトラ

「シュウ、挑発に乗るな。それにアルトラ、シュウを殺すだなんてまず不可能だぞ」

 二つの理由によって、アルトラはシュウを殺すことができない。まず一つ目には、シュウは霊力量、知性、実体化率、弱点や耐性など絶対評価でアルトラに勝っている。特にシュウの夜間の霊力量に至っては、アルトラと8倍近くも差がある。勝負は見えている。


 二つ目には、アルトラがシュウを殺そうと目論んだ時点で、一種一体の霊を庇護するというスタンスのウォルターに殺害されてしまうからだ。いわばこれが最大の勝算……ライザ修道会としては情けない話だが、一応、ルカの法力もそれなりの戦力にはなるはずだ。


「とにかく地霊長アルトラ。只今よりライザ修道会修道士 ルカ=ヴィエラが……っ?」

 ルカが名乗り終わらないうちに、どん、と彼は二つの小さな手に押されて真横に突き飛ばされた。思いがけず足を引っ張られ、バランスを崩す。彼はただでさえ腰をいためていてここ最近は足腰が弱い。

「獲物を横取りして、勝手に話を進められては困ります」


 それまで黙っていた少年の堪忍袋の緒が切れたらしく、遂にルカを押し退けてしゃしゃり出てきた。しかしシュウはといえば彼らに対しても無視を決め込んで、小さいながら大物ぶりを見せつけている。シュウは鬱の影響もあってか人見知りの激しい霊だ。初対面の相手とは基本的にうちとけない。


「地霊長アルトラは弊社が責任を持って始末いたしますので、お引き取りいただけませんか。修道士屋さんは」

「だーかーら! 君たちはすっこんでてくれ! 今からおじさんたちが浄霊するからそこで見てなさい! わかった? いい? わかった? わかったね?」


 まくしたてるように言い聞かせるが、彼らは納得などしていない。ルカとしてはアルトラを調伏して使役霊とするのではなく、数年間は再起不能となるまでこてんぱんにして実体化させない、つまり浄霊するつもりでいた。自然霊を安易に浄化してはならないと、ルカにもわかっている。だが今回は致し方がない……ひとえに、報復が怖いのだ。


 中途半端に手心を加えてしまえば、ターニャどころか世界中の大陸プレートに影響力を及ぼすアルトラの報復が怖すぎる。幸いにしてアルトラには土霊族があり、ウォルターが庇護したがる一種一体の霊ではない。ウォルターに遠慮せず、気兼ねなく彼を全力で潰して構わないのだ。

 だが、人間の存在を自然霊の食餌程度にしか考えていないアルトラは失笑する。


『浄霊だと……笑わせる。貧弱な人間風情と、落ちぶれた雪霊の小僧に――か?』

 もはや地霊というより、地に捩じ伏せられた恐竜の風格だ。ターニャには恐竜が嗤っているようにしか見えない。


「そんじゃあ何でおまえさんより強い雪霊のシュウが、貧弱な人間たちの集うライザ修道会に捕まったと思うんだ」


 修道士の挑発的な言葉を聞き捨てず、アルトラが反撃に出た。

 アルトラは耳を劈くばかりの咆哮をあげながら易々と青い電子鎖を破り、竜のような巨躯を擡げ豪快に起き上がる。吹き飛ばされそうな風圧とともに太く隆々とした前脚を地に強く叩き付けると、凄まじい地鳴りがしてアナスタシアは不安定な足場に腰がくだけた。


 アルトラが踏みつけた地面から網目状に断層が生じ亀裂が彼女らに襲い掛かる。地中深く開けたクレバスへ、みるみる足場が崩落してゆく。


「げげっ!」

 突如として危険極まりない状況に陥って気が動転し、思わずはしたない声が出てしまったターニャだが、この深さ。底が見えず落ちたらひとたまりもない、確実に死ぬ。そしてクレバスの底はまさに奈落であって、決して現実空間には繋がっていなかった。


『ギャ――! 地面が崩れる―――!!』

 ターニャとアナスタシアが悲鳴を上げる前に、いち早く甲高い悲鳴をあげたのはサルビアだった。彼女はターニャの肩にしがみついて、成すすべもなくプルプルと震えている。自然霊どうしの戦闘の中にあっては、小さく非力なスプライトは、さながら嵐の中にきりもみする木の葉ほどのちっぽけな存在でしかない。


『ターニャ! みんな跳んで!』

 シュウが振り向き絶叫したのに驚いたターニャがその場でジャンプをすれば、ルカもアナスタシアを背負って静杖を携え上空に跳び上がる。シュウが示針で空中に正方形を描き、その辺縁にそって板状の雪板が彼らの足元に出現した。この間、わずか1秒。


 シュウが空中に足場を作り間一髪、奈落から彼らは救われる。


「アルフォンシーヌ! 上昇だ!」


 少年少女らはマダム・アルフォンシーヌの細腕につかまり難を逃れていた。先ほどまでそこにあったキリクの路地の底がまるごと抜けて、唐突に黒々とした巨大な穴が出現し、空中戦の様相を呈してきた。自らの攻撃で足場を失ったアルトラだが、奈落に吸い込まれることもなく悠々と宙に浮いている。半実体化している自然霊にとって空中戦は“何を今更”というところだが、人間にとっては地面が抜ければ一大事だ。


「うわ、危っ!」

「ターニャぁ……」

 アナスタシアとターニャは生きた心地がせず、シュウが急場にこしらえた3m四方の雪板の上でガタガタと抱き合って震えるばかりだ。アナスタシアは恐怖が限界に達したらしく、胸元で十字をきって、こんなときは熱心に神に祈りをささげている。


「修道士屋さんが挑発するから! 自然霊をむやみに刺激したらいけないって、わかっているでしょう! 悪魔祓いの基本中の基本でしょう! わからないの?」

 いい年をしたルカが一世代も年下の少女にガミガミと怒られる。


「はいはい、どうもすみませんね!」

 彼も面倒なので口ばかりの謝罪をしておくが反省した様子は、勿論ない。急に守るべきものができたシュウは、アルトラに牽制をかけておく。


『アルトラ。先に言っておくけれど、きみの固有圏の外はまるごと僕の固有圏だ。きみに地の利はないよ』

 アルトラの固有圏に入る前に予めルカはシュウに命じて、アルトラの固有圏を包むようにごっそりシュウの固有圏で包括させ、現実世界から隔離させていた。つまり、アルトラの固有圏の外にシュウの固有圏がある、いわば球体フィールドの入れ子構造になっている。


 もしものときの防震対策である。だからいくらアルトラが大地震を起こそうと企て必殺の“力足パワーフィート”を踏んでも、その振動はシュウの支配域であるために影響力が削がれ、大陸プレートに伝わらない。現実世界とは隔離された固有圏空間内を、徒に破壊するだけだ。


『だから、霊力の消耗は賢明ではないと先に言っておくよ』

 シュウがそう伝え終わるか終わらぬときだった。


『それで?』

 長く太いアルトラの、鱗に覆われた尾が根本から消え失せ、その直後に現れ空中を漂いはじめたのは、身の丈1mほどの無数の土偶のような物体だ。アルトラの尾から次々と現れる……既に百体はいるだろうか。目鼻がない、つるっとした黒い裸の子供の人形。そんな薄気味悪い浮遊体が次々と生じ、風船のように浮かび始めている。

「シュウ! 何なんだこれは」

「き、キモっ!!」

 ファンタジー好きでもゲテモノは嫌いなアナスタシアが、ゲテモノを見てパニック状態に陥っている。シュウは近くを漂っていた土偶を示針で砕き、中身の素材を確かめる。


『うん、土隷マッドスレイブだ。人間に触れると爆発するよ。気をつけて』

 強大な霊力を持つ自然霊はときに、低俗霊をその霊力で引き付けて本来の性質を歪め、自らの手足として使役することがある。自然霊に使役される意思を持たない低俗霊は、霊ではなくスレイブと呼ばれていた。

「気をつけてって……雪霊だけにクールだなお前は!」


 ルカは土隷が危険とみるや、レザーバッグより500mlの聖水瓶を取り出して詮を抜き、放物線を描くように浴びせ放つ。浴びせかけられた聖水は土人形の霊力を奪い強烈に溶かすが、数秒すると溶けた土からまた同じ形状をした土偶が姿をみせる。


『無駄だよ。土隷に聖水は効かないんだ』

「なあ頼む。そういうのはもっと早く言ってくれないか。これ100ml作るのに、2週間かかっているんだ」

 おかげで貴重な聖水を無駄に使ってしまった。聖水を自作するには、聖句をしこたま唱えルカの法力で浴して作らなければなければならない。

「あ、ルカさんこれ使って。これも聖水だって」

 ターニャがアナスタシアから借りていた聖水の瓶を放ると、ルカは喜んで受け取った。

「おお、ありがとう! 助かるよ」

「ではこれはどうです。弊社の電子銃、その名もアクセラレーザー Mk2では」


 ルカがため息をついたのと入れ違いに、少年少女がアルフォンシーヌの指先から放たれた電流を光子散弾銃に流し込み、無数の光条を発射し畳み掛ける。真っ直ぐに伸びた光線は流星群となって土人形を砕くがそれも空しく、アルトラの周囲にはまた同じ土隷が浮かび上がる。


 しかし一部の光線はアルトラの固有圏に行き当たると、鏡面反射して跳ね返ってルカたちの方に戻ってきた。

『ルカ、なんか返ってくるよ。なんとかして』

 シュウが冷静な態度でふと無茶振りする。

「え、ちょ、おまっ!」

 そう言いながらも、ルカの手はレザーバッグの中に滑り込んでいた。


“天窓よ、あしき者らを死の谷へ通せ”


 シュウの唐突な無茶ぶりにルカが慌てて叫ぶと、聖符を一直線に6枚宙に投げ、六星型の光熱吸収結界を作って戻ってきたエネルギーを吸収する。六星結界に沿って白い光が迸った。


「おやや、これは失礼しました」

「こら! 危ないっ! 狭いとこでやるな!」

 形ばかりの謝罪をする少年に対して、子供の火遊びは保護者の監督のもとでやってほしい、とルカは思うのだがここには監督者がいない。


「ちょっと数が……多すぎるな。シュウ、0Kゼロケルビンはどうだ」

『えー』

 ルカがそう言うので、シュウはしぶしぶといった様子で泥人形に向けて青ざめた手をかざした。すると彼の全身から冷気が立ち上り、狙い定めた座標に球形の天体に似た黒いフィールドが出現し、分子運動をゼロに近付け実質的にフィールド内の時間を止める。彼の青銀の瞳が、大きく見開かれる。


絶対零度アブソリュート・ゼロ


 ギン、と空気が極限にまで冷却され、凍てつく音がした。

 土隷を一網打尽に閉じ込め-273度の超低温領域は収縮をはじめる。いつものように示針を投げつけ絶対零度圏を破壊すると、数十体の土隷は圧滅したが、またアルトラの尾から次々と湧いてくる。土隷は一つ処に集まり、ゴーレムのような巨大な土人形を作り始めた。アルトラはといえばシュウの反応を愉しむかのように、高みの見物を決め込んでいるらしかった。


「うーん、やっぱり効果ないか」

 半ば結果を予想していたルカがやっぱりといった顔でぼやく。

『分かってたなら、敢えてやらせないでよ。結構疲れるんだ、これ』

 おふざけは適当なところで切り上げにして。

 狙うならば必ず本体でなければならない。つまりアルトラを叩かなければ、まやかしを相手にしていても終わらない。ルカ、シュウともに認識を一にした。


「いいこと考えた! 雪霊のシュウ、アルフォンシーヌの周囲を思い切り冷やしてくれる?」

 サイボーグコスプレ少女が何か閃いたらしく、アルフォンシーヌの腕を掴んで浮遊しながら、不安定な体勢のままシュウに相談をもちかける。

『ん? どうして』

「アルフォンシーヌの電撃とあんたの絶対零度で、超電導ができるんだよ」

 少女は妙案を思いついたと、興奮している。


『ちょうでんどうってなに?』

 シュウは人間が名づけた現象の名を知らないが、決して無知なのではなく自然現象や物理法則を熟知している。

 これを聞き捨てならないのがルカだ。

「君ら絶対、背伸びして超電導って言葉が言いたいだけだろ。だいたい超電導ってのはだね。電流というより電気抵抗を極限にまで下げて磁力を増幅させるために……リニアモーターカーだって超電導を使っているけど、いったいそれがここで何の役に立つんだ、ん?」

 超電導と聞いて水を得た魚のように化学専攻出身のルカが長々と解説をはじめたので、以下略。ルカを置いてけぼりにして、シュウだけは少女の提案を飲んだ。


『わかった。君たちちょっと寒いかも』


 シュウは彼の白衣の腰に結わえつけていた白い紐を解き、アルフォンシーヌに投げかけた。アルフォンシーヌから1mの距離をとって彼女の周囲を囲うと、紐の周囲を冷却して冷気を通じる。少年少女らは手を離し、先ほどシュウが出現させた雪板の上にふわりと着雪した。アルフォンシーヌの周囲に、厚い冷気の層が立ち込める。

「マダム・アルフォンシーヌ、最大電力をスタンバイ。チャージ、15秒前よ!」

 放電すればシュウの絶対零度圏によって威力が増幅され、限りなくゼロ抵抗で伝播しアルトラに直撃するだろう。アルフォンシーヌの場合、チャージするには通常30秒間を必要とする。だが彼女の小さな二人の主人は、十分な準備時間を与えない。


『……ほほ……グレーテルお嬢ちゃまもご無理を仰ること』

 真っ白な仮面を剥ぎ、眩く輝く淑女が小さな主の命令に応えた。

「グレーテルて! 男の子の名前はヘンゼルなの!? ねえヘンゼルとグレーテルなの!?」

 アナスタシアが何かどうでもいいツッコミをしているが、アルフォンシーヌは聞いていない。そして彼女は霊器と思しき、1mほどの長さの黒いメイスをアルトラに差し向ける。しかしアルトラの土隷の集ってできたゴーレムが、そうはさせじとアルフォンシーヌに襲い掛かろうとしている。

 15秒間、もつのだろうか。


「ルカさん、シュウくん……」

 ターニャはシュウやルカ、見も知らぬ自然霊に守られるしかない、無力な自分が情けなかった。こんなときにこそ言霊が使えたら。地霊長アルトラは“消えてなくなってしまいなさい!” たとえばそんな言霊を発するだけで、アルトラを浄化できるというのなら。もしアルフォンシーヌの電撃が間に合わなければ、


 一回だけなら、言霊を使っても大丈夫だよ――ね?

 半年分の寿命と引き換えにだが、背に腹はかえられない。

 ターニャがそんなことを考えたときだった。


“チャラリラリラ♪”

 膠着した雰囲気の中、不意にターニャの携帯の着信音が鳴った。

「え、こんなときに」

 何やらターニャのポケットの中にメールが届いた様子だが、今はそれどころではない、携帯を開くのはあとだ。そう考えていると、


“チャーチャッ♪ デデンデンデ、デンデデデンデデ♪ ドカドカツカドカドカ♪”


 今度は着信音が止まらなくなった。妙だ、ターニャの携帯の着信音設定は15秒までにしていた筈なのに。

「あ、あっ、ごめん! すぐ止めるから!」

 コールを止めようと慌てて携帯を開くと、


【堂々とDis(ディス)ってんじゃねえよ。このメールを身近な二人に転送しろ。さもないと死ぬぞ】


 アドレスはwizwalter4@ddmin.negative.org 、アドレス帳に登録こそしておらず名前が表示されなかったが、紛れもなくウォルターからだった、アドレスを読めば一目瞭然だ。

「ってかこんなときにウォルターさんからまさか不幸のチェーンメール!?」

 あまりの緊張感のなさにターニャは開いた口が塞がらない。何でこんなの送ってくる? というかまず、どこから送ってきた? 携帯には圏外表示が出たままだ。しかも受信日時すらも書かれていない。これは普通のメールではなさそうだ。困惑していると、携帯のメニュー画面が勝手に立ち上がり、転送メールを自動作成している。おかしい、この携帯にそんなハイテクな機能はない。


「な、なにこれ!?」


 送信ボタンを押してもいないのに、メールが送信中と表示される。同時に、ルカとアナスタシアの携帯が鳴った。彼らにチェーンメールが届いたのだ。鳴り響く着信音。ウォルターのメールを発端としたによるターニャの携帯ジャックはまだ続いている。ターニャが指一本ふれぬまま易々と暗証番号が抜かれ、添付ファイルが実行された。携帯にメールを送信しただけで、暗証番号が抜けるものなのか……セキュリティはどうなっているんだ。などと考えている余裕もない。


「え、強制表示?」


 展開されたのは、JPEGジェイペグ形式の画像ファイルだ。その画像は黒字に白い幾何学模様が描かれており、確かに、呪いのチェーンメールとして立派に呪われそうなものだった。だが……。ターニャは思い出した。この図柄は、確かウォルターが持っていた符に似ていないか。これは……まさしくあの森でウォルターが土霊を屠るために適用していた魔術の一部だ。彼は確かに、アナログの符を自在に操っていた。ではこれは何だ。


「ふ、二人とも携帯開いて!」

「今それどころじゃ……」

「いいから!」

 ターニャが叫んだので、彼はポケットに入った携帯を引っ張り出してターニャに放り投げた。ターニャが受け取ると、やはり黒いJPEG符が展開されている。

「ナースチャも!」

 ナースチャの携帯でも同じようにファイルの展開が起こり、勝手に強制表示にされた。そして強制表示が始まると、ルカの携帯とターニャの携帯が赤色光レーザーで結ばれた。携帯にはレーザー光が出る機能など、もともとついていない。

「な、何だ」

「こ、これトライアングルの形にすればいいんじゃない? 件名がデルタだし」


「いや、ただの呪符ではない。レーザーから何か霊圧を感じるぞ」

 ルカが異様な気配を感じ取った。


「デジタル……符なの?」

 差し詰め、JPEG符とでも呼べばよいのだろうか。


「ウォルターさん、携帯を呪符がわりにしちゃった?」

 呪術もペーパーレス、デジタル時代の到来だ。これを見本にすれば、ルカも符を書き続けるという日々の労働から解放されるのではないのか。そんなことよりも、液晶画面の大きなターニャの携帯の方が、アナスタシアの携帯から出るレーザー光の光の太さが太い。符の効果は液晶画面の大きさに比例するのか? だったら……例えば携帯よりよほど大きなiPadなどに入れて持ち運べば。もしくはプロジェクターのようなもので映写すれば大画面出力が可能となる。


 思えばターニャが言霊を使おうと決心した矢先のことだ、それを妨げるようにウォルターからの救援が入った。慌てて救援を送ってくるほど、ウォルターはターニャに言霊を使ってほしくなかったのか。考えれば考えるほど、ウォルターがターニャに言霊を一度でも使わせたくない理由が分からない。ターニャから半年分の寿命バイタルが削り取られる、それだけ。損をするのはターニャだけだ。

 

 何か理由があるのか……そんなことを考えつつも、しかし依然として彼女らは大ピンチの真っただ中だった。


呪術者の使う呪符って、すごくアナログですけど、たとえばデジタルだったらどうなるのかと。そんなことを考えたことがあります。効果は同じ…むしろ倍増するんじゃないかと思っています。

JPEG、GIF、PNGなどが使えそうです。

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