表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
60/180

4月上旬~互いの困惑~

 丁寧な対応・・・。


 私が朝最初の舟で川下りをして、舟を移動した後、下船場の桟橋でピック(※川下りは片道なので、基本、ハイエースなどの車で拾ってもらい乗船場へと戻ります。これをピックといふのだ)を待っていると、一人男性のお年寄りの方がやって来られました。

「あのう」

「何でしょう」

「舟はもう着いた?」

「はい」

「ここで待っとると言うたのに」

「どのようなお客様でしょうか」

「女性3人と男性の年寄り」

「はあ」

「だいたい1時間で着くんですよね」

「はい、だいたい」

「おたくの舟は、もう着いたんですよね」

「はい、さっき」

「遅れることもあります?」

「状況によりますけど、今日の天気でしたら大丈夫かなあと」

「まだ来とらんのかな」

「ひょっとしたら、私の舟に乗っていたお客様かも知れませんね」

「ふむ、もうちょっと(次の舟)かかりますかね」

「そうですね」

「そうだ。電話してみよう」

「それがいいですね」

 おもむろに男性の方はポケットからスマホを取り出します。

「私、80になりますもん。これの使い方が難しくての~」

 ちょうど、迎えの車が着きました。

 このあと、次のお客様が列をなして待っています。

 私は多少、後ろ髪を引かれる思いで、

「すいません。では、失礼します」

「はい。がんばって~」

 すぐに会えるといいなと車中で願います。

 なかなかね~対応が・・・こういう事もたまにあります。




 時間が無い時がね~。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ