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二月上旬~それぞれの思い~

 それざれの思い・・・。

 

 先日、台湾家族(ファミリー)のお客様がおみえになられました。

 開店早々から来られて楽しむ気満々の方々でした。

 車椅子の方がいられていまして・・・。

 ちょっとしたこちらの準備等で、乗り込むのが一便遅れて、私の担当となりました。

 見た目では、かなり車椅子から降りて、こたつに入るのは難しいかなと判断した私たちは、こたつを縮めて、車椅子が入れるスペースを確保しました。

 乗合船でしたので、当然、他のお客様も乗られます。

 安全に乗っていただく為には、最後に乗っていただいた方が動線は少ないと考え、そういう算段にするように、こちら側で決めていました。

 しかし、お客様は一便遅れたのと前に乗りたいという気持ちから、先頭に並ばれています。

 乗船開始でいきなり台湾のお客様は乗り込まれようとします。

 こんな時こそ、うまく英語で話せたらいいのですが、咄嗟の事でうまく伝わりません。

 お互いの気持ちが噛み合っていないといいますか・・・。

 まずは家族の方が早々に乗り込まれます。

 あちゃ~。

 私たちは、車椅子の方は最後に乗っていただくようにお願いします。

「プリーズ・ウェイト・ヒア」

「OK、OK」

って、全然大丈夫じゃありません。

 おそらく母親の方が、フライング気味に車椅子の子を抱きかかえて舟に乗せようとしています。

「ちょっと待って」

 私は手で制し、OPも待つように伝えます。

「OK」

 ぐいぐい来られます。

 乗り場と舟には段差があります。

 慎重に慎重に・・・。

 結局、その子は上手く身体を使ってこたつへと入りました。

 私たちが思っていたより・・・。

 私はちらりと空いたスペースを見ます。

 そりゃ、一人だけ車椅子に乗って川下りなんてしたくないもんな。

 家族の思い、プライド・・・。

 安全にというこちらの思い・・・ん~考えさせられました。



 こういう時、言葉の壁を感じます。

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