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この作品には 〔残酷描写〕が含まれています。
苦手な方はご注意ください。

たぶんホラー

お母さんと一緒にかくれんぼ

闇増量

 私には目に入れても痛くない一人息子が居る、夫と別れて10年、大事に育てた息子、少しばかり引きこもりだけど素直ないい子、私の宝物。


近所の奥さん「○○さんの所はどうです?ウチの子は親のスネをかじってばかりで、はぁ。」


私「ウチもそうですよ、働かないし、家からも出ない、どうしようもない子ですよ。」


奥さん「アラお宅もですか?本当っ、何時までも子供で困るのよねぇ〜。」


私「ええ、何時までも子供のままで困りますね…。」

(はぁ、会話なんてどうでもいい)

私は大切なあの子が私の帰りを待って居る家に帰りたい気持ちを押し殺し近所の奥さんと他愛ない会話をする。


私「ただいま、○○帰ったわよ、……もう、返事くらいしなさい!。」

今年で成人する息子は何年経っても、まともに返事を返さない、この子にはもう少し社交性を身につけてほしわね。


私「今日は○○の好きなご飯よ!ほら早く席につきなさいよ、ご飯冷めちゃうでしょ……どうしたの?食欲無いの?じゃあラップするから後で食べなさい。」


 今日はあの子の好きな料理を作った喜んでくれるかな?、はぁ…今日も食べてくれない、せっかく作ったのに、後であの子が食べるかもしれないからラップしなきゃ


私「○○部屋くらい自分で掃除しなさい!もう!ホコリがあるじゃない掃除するわよ。」


 何時もと同じ場所にある机の教科書、シワ1つ無いベッドシーツ、綺麗に畳まれてる寝間着、別に散らかっている訳では無い、でも気がつくとホコリが溜まっている、私が掃除してあげないと。


私「○○お風呂入りなさい、あんたいい加減臭うわよ?ほら、病気になっちゃうから……どうしの?体調悪いの?だから言ったじゃない!もう、しょうがない子ね〜今日はお湯で拭いて上げるからこれで我慢しなさい。」

 

 あの子がお風呂に入らなくなって数年、私は毎日あの子の身体を拭いてあげる、いつ見ても細い身体、ここ数年あの子の身体は成長していない。


 私は自身にもういいかいと尋ねる、するとまあだだよと返される、私はもう一度自身にもういいかいと尋ねるするとまあだだよと返される…

「そうねあの子は家に隠れているだけだもの、まだ死んではいない、ねっ○○お母さんと一緒にかくれんぼ続けようね!」


 私とあの子だけのかくれんぼ、けして誰にも知られてはいけないかくれんぼ、もし誰かに見つけられたらあの子は死んでしまう。













「ふふふ、ここなら何時までも一緒に居られるね○○!」

私は自身のお腹を擦りながらあの子に語りかける

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― 新着の感想 ―
[良い点] あとがきでオチをつけるとは面白いですね。 そしてサイコ味。
[良い点] テーマであるかくれんぼの使い方が怖くて面白いです。 短いお話なのに、ラストしっかりゾワッとしました。一方で切ないものも感じました。
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