ダンジョン探索準備
俺は、ロックロットとのダンジョンに向けて、鍛冶屋に来ていた。
ナイフを眺めてみるが、刃渡りの長いナイフは置いていなかった。
品ぞろえも悪く、棚はスカスカだった。
うーん。今使ってるのが刃渡り15センチのサバイバルナイフ。
刃渡り30センチ近くのがあれば良かったんだけど、難しいかなー?
大体短剣スキルは近接最弱だから、そういうナイフは置いてないのか。
置いてるのは、刃渡りが短めの解体とかでも使えるものばかりだった。
「ぼうず!どうした?ナイフを探してるのか?」
「うん。今使ってるサバイバルナイフっぽくて、これと同じくらい刃が厚くて、刃渡り30センチ近くのを探してるんだけど」
「ねえなあ。そういうのは需要もないからな。新しく作るにしたって、今鉄が切れててすぐには作れねーぜ。」
棚がスカスカだったのは、鉄が足りなかったせいだったのか。
「ん?鉄があれば作ってくれるの?」
「そうだな。」
「ちょっとストレージに入ってるものを見て欲しいんだ。砂鉄とか鉄鉱石を採取してるから。」
「!ぼうず。すぐに裏に来てくれ。」
俺はストレージから鉄を取り出した。
「このくらいあれば良いかな?」
「このくらいあればって。もっとあるのか?」
「あるけど・・・」
「全部出してくれねーか!!」
俺は全部の鉄をストレージから出した。
「作れるぜ。もちろんただで打たせてくれ!あとこの鉄も全部売ってほしい。だが今は持ち合わせがなくてな。」
「うん。新しいのを作ってほしい。4日後にダンジョンに行くんだけどそれまでに間に合うかな?」
「間に合わせるぜ。それと金だが」
「あーそれは、ダンジョンから帰ってきてからにしよう。20階を目指すから何日かかかると思うんだ。」
「すまねえ!恩にきるぜ!」
次はじいの所に行ってポーションだな
「じい、いる?」
奥から声が聞こえた
「シンかー。ちょっと待っていておくれー」
「うん」
俺が店の中の椅子に腰かけていると、じいが奥から出てきた。
「じい。ポーションが欲しいのと、取ってきた素材をプレゼントしたいんだ。」
「ダメじゃよ。ちゃんと買い取るからのー。」
「いやいや、プレゼントとして」
「ダメじゃよ。」
うーん。うまく行かないなー。
考え込んでいると
「まずはポーションじゃな。どれが欲しいかの?」
「HPポーション・MPポーション・異常解除ポーションを各10本ずつかな。」
「ダンジョンにでもこもるのかの?」
「他のメンバーと一緒に20階を目指すんだ。」
「用意するから待っていておくれ」
俺がしばらく待っていると、木箱に入ったポーションが出てきた。
「いくらかな?」
「シン、もし良かったら、取ってきた素材と交換してもらえんかの?」
「奥の机の所に出してみるね」
そういって机の上に素材を出した。
置ききれなかった分は、地面に置いたけど、しょうがないよね。
「これは!!!いっぱい取ってきたのー。これならわしの方からお金を払うことになりそうじゃの。」
「ちょっとこの後用事があるから、余った分はじいにプレゼントするよ!お世話になったお礼がしたいんだ!じゃあまたね!」
俺は早口でしゃべるとポーションを持って逃げるように店を後にした。
少しお金に余裕が出来たので、塩なんかも多めに買って、パンも店に行って買える分全部買った。
全部買い占めると他のお客さんの迷惑になるとのことだったので、買える分だけ買ったのだ。
・・・この店にあるやつ全部ください!!ってやつ・・やってみたかったな。
キャンプ用のテントと毛布・薪・椅子などを揃えていった。
椅子はいらないとかいう人もいるかもしれないけど、ストレージのスキルを持つ俺は気にせず買う派の人間だ。
そう、俺は輝かしいボッチキャンプをあきらめてはいないのだ。
残りの日数は、ダンジョンの5階までダッシュして、魔物を狩りまくって、素材も集められるだけ集めた。
そして当日早く起きすぎた俺は、2時間前からキャンプ用の椅子を広げてそこに腰かけて待っていた。
周りからちらちらとみられていたが、俺は気にしないことにした。




