野党は豚顔になる!
魔法少女ブーヒーが、
人間界のコンビニで新聞を物色していると、
「与党大勝。」
の文字が。
ブーヒーは、
これはどういうことなんだろうと調べた。
調べると、この国で選挙というものがあり、
そこで今まで政権を取っていたところが楽勝したとのこと。
選挙には多数決の原理が採用される。
あれ、ということは、
この野党ってのは少数派なのよね。
多数決で負けた側ってことよね。
負けたんだから、野党議員は罰ゲームとして皆、豚顔に変えちゃえ(*^^)v
こういうのは勢いで、楽しむのよ(*^_^*)
というわけで魔法をかけて、
ブーヒーは勝手気ままに眠る。
翌朝、テレビをつけると、
野党議員の変わり果てた姿がテレビに目白押しだった。
おじさん、おばさんはまだしも、
可愛い野党の女性議員が、
昨日までの写真とは別人になっているのが、凄いウケた。
目がぱっちりと大きく、鼻筋が通った高い鼻、可愛らしい小顔だった人が、
今では、
目があるんだか分からないほど細くなり、鼻が上向いて鼻の穴も丸見えの豚鼻、
そしてたっぷりと顔に肉がつき、
明らかに醜い雌豚顔になっていた。
喋る時にも、日本語を喋っているんだけど、
呼吸のたんびに鼻がフゴッと鳴るもんだから、
アナウンサー達は笑いをこらえきれないようだった。
そんな騒動を楽しんで、1週間ほど経った頃。
さすがは大人ということもあって、
豚顔になった議員のほとんどが平静を装って政治活動を行っていた。
大学時代にミス○○を獲得したような女性議員は、
未だに家に閉じこもっているようだけど、
それ以外の人は、
起きたことは仕方ない、と前を向いていた。
この1週間、笑い転げてたけど立ち直りが早くてつまんないなー。
そうだ!
立候補した野党の議員だけじゃなくて、
野党に投票した人間も豚顔になるべきじゃない。
だってその人たちも多数決に負けたわけだしね。
投票制度を調べてみると、
選挙区と比例ってのがあるらしいのね。
とりあえず両方与党に入れた人や、
迷って、片方だけ与党に入れた人は除外して、
両方とも野党に入れた人間を豚顔に変えてしまいましょう♪
それでも相当数いるはずよね。これは面白いことになるわ♪
そして、一方的に魔法をかけて、
ブーヒーは寝る。
そして翌朝。
1週間前の野党議員の豚顔化とは比較にならないほど、
テレビで特集している。
局によっては24時間ずっとこの特集を組んでいるほどだ。
なぜなら一般人はもちろんのこと、
人気アイドルグループの何人かも、醜い雌豚顔に変容していたし、
アイドルがそうなっているってことは女優も俳優も歌手もスポーツ選手もその他大勢も、
醜い豚顔になっているってことだし。
顔が豚顔になっただけで大差ないだろう、そのうち慣れるだろうと、
ブーヒーも無責任に楽観的に考えていたが、
顔が醜い豚顔になるってことは、
女優や俳優や水商売など顔を売りにする人たちは失業、
スポーツ選手も「フゴッ」という変な鼻呼吸をするのが競技に影響してしまい、
次々と解雇されていった。
それでも一般人は、平静を装い、過ごす人もいたが、
やはり年頃の女の子とかは落ち込みが激しかった。
とある家のじじ、ばば、父、母は変化ないのに、
自慢の可愛い1人娘とかが、醜い雌豚顔に変容しているのを見ると、
「あぁぁ。保守一家だったけど、娘だけ革新を望んじゃったのね。」
と冷静に分析したり。
とはいえ、野党の議席数の割には、
豚顔になる人数が多いなーとブーヒーが疑問に思っていたら、
選挙制度の注意点が目に入る。
小選挙区制は僅差でも負ける。死票が多い。
実際は、総得票数ではそんなに変わらなくても、
圧倒的な差がついてしまうことがある。
という文章を読んで、
そういうことだったのかと納得し、
いやー後先考えず、多くの人を豚顔にしちゃったのねー(*^^)v
てへぺろ。
しかし、それから1年も経つと、豚顔にされた人は独自の豚顔コミュニティを作りだし、
豚顔のファンにしか人気はないけど、豚顔アイドルとかも誕生してきた。
そして町には豚顔のカップルもちらほら見られるように。
豚顔になったおかげで、こんな素敵なパートナー(豚顔)に出会えた。
だからナゼだか分からないけど、
豚顔になれて本当に良かった!!
と言い出す夫婦も出てきたりして、
何やかんや、人間って開き直り早いし、順応性高いのね。羨ましいわ。
最初は、勢いでやりすぎちゃったかなって思ってたけど、
こんな世界もありよね。
というわけで、時事ネタを用いた創作ですね。
自分も今回、選挙区・比例ともに野党に入れました。
だから、この話が実現して、
明日の朝でも1週間後でもいいんですけど、
朝起きたら醜い雄豚顔になってないかな、
そういう風になってるといいな♪
って考えてる変人です。
たぶん、そうなるとね、
うちも保守系の一家なので、
自分だけ醜い豚顔になる可能性が大ですが(笑)、
そんな変化を望みます。