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四月の撹乱  作者: 海華
9/13

三度の飯よりBLです!!! ……… 行ってみたいらしい場所

軽くRシーン入ってます。

場所も場所だし。



「むーちゃん、ねねね、ラブホ行ってみたい」



LHRが終わるなりそうぬかした阿呆にまずは一発頭に入れる



「今時のラブホってカラオケとかあるって言うの本当なのかなぁ」


「TPOをわきまえんか阿呆」



それでも懲りずに続けるしずにもう一発教科書アタックをかましてため息をつきながら財布の中身を思い出す



確か万はあったはず。万ありゃ足りるもんなんかな


クラスメートの衆人環視の中、さっさとしずを連れ出して駅近くのホテル街を目指す






まぁなんだかんだ言っても俺かてしずとはヤりたいし、いつもとちゃう場所ならなんとなく興奮もする





興奮もするが





それを顔に出せないのはいつだって馬鹿のせいや





「わー凄いよむーちゃん!! スロットがある!! コーヒーに紅茶に……おう、冷蔵庫が自販機になってる!!」


「……せやな」


「わわー、バスローブにカミソリに化粧落としに………うわ、お風呂ジャグジー出来るよ」


「…………そか」


「あ、カラオケに……有線も見れるんだ!!」


「………はぁ」



しずのテンションが高すぎて、興奮するどころやなくすっかり萎えてふかふかのベッドに座る


枕元には二個ゴムがおいてあって、その横には照明やBGMをいじれるパネルがあった



なるほど、ベッドインしたらそのままなんでも出来るんか



しずとは別口で探索をしていると



『ぁっ…ん、あぁっ…おっきっ…』




喘ぎ声が響いた

うちんテレビよかでかいテレビには、修正は入ってるものの……まぁ、あれだ

AVが流れてた



「うわ、え、ごめ、これどうやって消すの!?」


「………知るか」


あいつのことだから飄々とすると思ったのに、意外にも真っ赤になって慌ててて……なんと言うかクるものがある


ぶつっと電源ごと落とされたテレビ

静寂の中に漂う俺にとっては都合が良いぴりっとした空気



「……しず」


「…っ…」



腰に手を絡めて、膝の上にしずを乗せる

後ろからでも耳が赤いのがわかり、まるでしずの部屋みたいな反応で興奮してきた


「お前、あんくらいゲームで慣れてんちゃうん?」


「だって……男同士ならともかく……」


ごにょごにょと言葉にならない言葉で言い訳されても誘ってるようにしか見えない

そのまましずの頭をこっちに向かせて唇を重ねる


さりげなく枕元のパネルで明かりを暗くして、BGMを流し

しばらく舌を絡め合ってから離せば薄明かりの中でもわかるくらいにしずは真っ赤になっとった


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