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破天荒爺、転生する。  作者: 隠岐
一章:ガラム聖国編
8/8

8.不幸少女、ふっきれる。

GWも終わりましたね。


隠岐は書き溜めをしようと頑張りましたが、さほどできませんでした。

皆様にはご迷惑ばかりで申し訳なく思います。


これからも見捨てないでやっていただければ幸いです。



今回は瑞穂のお話です。

仁が転生して、間もない頃。


閻魔庁では瑞穂の裁判が執り行われようとしていた。

しかし密かに困ったのが閻魔である。


瑞穂のように、外因によって目覚めた中陰の前例がないのである。


些細なことに見えるかもしれないが、閻魔たちの閻魔庁側からしたら重大である。


前述した通り、死者は皆中陰となる。


その中で悟りを開いて(解脱して)輪廻の輪から外れた者。

また神仏により生前の功績を認められて、神仏の一柱へと上る者。

それ以外は、閻魔の前に立たされて、閻魔から目覚めさせられて、初めて自意識を取り戻して中陰でなくなる。


瑞穂は三番目ではないのは明らかである。

閻魔が目覚めさせたのではないのだから。


かといって、一番目や二番目の例でもない。

生前心優しい少女であったのは確かだが、それだけで解脱がなせるようなものでもない。

また、平凡な少女であった瑞穂に神仏の一柱になれるほどの功績もない。



閻魔庁とは地球の現世で言う、「裁判所」である。

「裁判所」である以上求められるのは「公正な裁判」である。

ならばどういう裁判が執り行われれば「公正」なのか。



それは「罪刑法定主義」と「前例主義」である。


「罪刑法定主義」と「前例主義」とは何か。

ざっくばらんに言ってしまえば、その度その度の裁判で尺度を変えるのではない。

あくまで刑罰は法によって定められた範疇で定められる、というのが「罪刑法定主義」である。


つまり、その裁判官の主義主張によって同じ罪を犯しても刑罰が大きく異なるのではなく、法の範囲内で刑罰を定めるのである。


またもう一つの「前例主義」とはなにか。

「罪刑法定主義」といっても限界はある。

人の数だけ事情があるように、同じ犯罪を例にとってもその背景は千差万別である。

ならば、その差異をどう判断するか。


それは「前例」に依るのである。

極端に歪んだ「前例」でない限り、「前例」に則って裁けば妥当な判断となる。

細かい説明は省くが、「前例」があり、「前例主義」に則ることが周知であるならば罪の抑制となりうるからである。

なぜなら【こういう罪を犯せば、こういう罪刑が科せられる】とわかるからである。



普段ならこの二つに則って裁けば問題ないのであるが、瑞穂はそれらの例外である。

閻魔庁のトップである閻魔がどう判断を下そうが、それは閻魔の裁定次第ではある。

しかし、変な前例を作るわけにはいかないという責任もあるので悩みどころでもあった。






「あの…閻魔様、私はどうなるんでしょう?」

「ふむ、それが悩みどころなのじゃよ。

酌量の余地はあるものの、生まれてくる命を絶ち、また親より早く死ぬという不孝も為しとるしのぉ。」


おずおずとした瑞穂の問いかけに小さくふむと声を漏らして答える。

悩みを示すようにまだ黒く長い顎鬚を手で軽く弄る。

瑞穂自体も決して褒められる人生だったとは思っていないのか、その言葉に大して衝撃を受けた様子を見せなかった。


「じゃ、地獄…ですかね?何とかの川原でしたっけ?」

「賽の川原、じゃの。厳密には葬頭河じゃが。

それでは仁の口入れを無視する形になるし、外部要因には依るものの中陰から目覚めたのも無視する事になるしのぉ。」


あまり隠すつもりはないのか瑞穂の問いかけに正直に心情を吐露する。

あくまで成功すれば、ではあるが仁は将来的には己の直属の部下にする心算である閻魔からすれば、軽い口頭ではあるものの仁からの頼みを無碍にしたくは無いのである。

そこで先ほどより血の海に沈んでいた光神を手当てしていた闇神が膝を突き、頭を垂れたまま閻魔に言う。


「恐れ多くも閻魔様、申し上げてもよろしいでしょうか?」

「ふむ、闇神の。言うてみい。」


閻魔は闇神の敬う態度に特に気にすることは無く、発言を許可する。

力関係が大きく隔たっているらしく、許可や叱責を受けずに済んだのにホッとした様子を見せる。


「ありがとうございます。

そこの瑞穂、という方の処遇ですが…閻魔様方上位神の皆様のお手が足りないのは重々承知しております。

なので、先ほどの仁様と同じ処遇にされてはいかがでしょう?

『英雄』としての使命を課し、我々神の一柱に足る存在になるまで修行を課せられては?」

「ふむ?そりゃ、ちょっと…厚遇が過ぎんかの?」

「確かに一足飛ばしではある事は仰るとおりではあります。

しかし、ある意味『己で中陰から抜け出した』時点で『英雄』の資格を得ている、ともとれましょう。

本来ならば『英雄』たるに十分な功績を積み、神々の一柱の資格を得て、中陰から抜け出すのが常道。

それを逆の順から行った、とすれば結果は同じ事かと。」


閻魔が闇神の言葉に少し考え込む仕草を見せる。

その沈黙に頭を垂れた闇神は息を飲んで必死に沈黙を守る。



ここまでの緊張を闇神が見せるのは理由がある。


『世界』の格差、が影響しているのである。

例えるならば閻魔が管理している地球を含む宇宙全部をひっくるめた『世界』。

それとまだ文明も未発達で知的生命体が完全に神の手に依存している『世界』。


それらの差は例えるならば大都会にあるショッピングセンターと、田舎の小さな商店の差である。

二人の差は大手企業の役員とその何次も下になる町工場の社員のようなもの。

他の例を挙げれば、メジャーリーガーの4番と草野球の補欠。

その力量や存在の軽重の差が闇神にはわかっているので、ここまで丁重に出ざるを得ない。


決して閻魔がその立場を乱用するような性格ではない、とはわかっていても闇神からすれば己の振舞いが自分の管理する世界やそこに住まう人々に影響しないとは限らない以上は平身低頭に振舞うしかないのである。


空気も読まずに堂々と振舞ったり、ナンパまでするバカ者は血の海に沈んでいるわけではあるが。




「なるほど、の。ある意味仁と同じ道を歩ませるわけか。

ヤツの場合は人格や能力、運命で英雄に足るようになると先に答えがわかっておったわけだが…。

瑞穂のお嬢ちゃんにはそれらもひっくるめて英雄とならせる、わけかの…。」


しばらくの思考の末に閻魔が頷く。


「左様でございます。」

「よかろうて。特に問題はなかろう、仁の前例もあるしの。」


神々の間で話が進んでいたのをぼんやり他人事のように眺めていた瑞穂であったが、己の処遇と改めてわかると慌てた。

いきなり英雄になってこい、と言われても困るのである。


「え!?いえいえいえ!!私、そんな英雄なんてできませんよ!?

運動神経も人並みか、それよりちょっと下ですし!!」


運動神経がない、とまでは言わないのはせめてもの矜持なのか。

その大慌てする様子を微笑ましいとばかりに二人が笑う。


「いえいえ、ご心配なさらず。

これまでの肉体であれば英雄として荒事を為すのは不可能でも、次の肉体は英雄として事をなすための素養のある身体を与えられます。

ですが、あくまで素養だけの話で鍛えねば宝の持ち腐れですけどね。」

「まぁそれに失敗しても問題はない。

その派遣された世界において、一部の民族や種族の苦しみが百年やそこら長引いたり、その世界が滅びるだけじゃしの。」

「それって大問題ですよね!?」


にこやかに安心させようとする闇神に対して、さらりと責任を感じさせる閻魔。

当然瑞穂の側からすれば勘弁してほしい内容ではあるが、閻魔からしたら普通の出来事なのか動じる様子も無い。

あまりといえばあまりの責任に瑞穂は頭を抱えてその場にしゃがみこんでしまう。


「うああああ、私はそんな大それた存在でもなく普通に幸せになりたいのに…。」

「それを希望するなら希望するで構わんが、前世での業の清算のために地獄で数十年責め苦にあってもらってからになるぞ?」

「そっちも嫌ですよぉ!!」


すさまじく不幸な人生を送ってはいるが、あくまでも一般人である瑞穂には地獄の責め苦も嫌で仕方ない。

閻魔は平然と言い続ける。


「なに、昔と異なって責め苦もバリエーションが増えての。

どうじゃ、漫画好きじゃったお主には向いておる責め苦としては…。

延々と絵の良し悪し関係なく週刊誌連載ペースで漫画を描き続けて、伝説の漫画家や編集者たちにボツられ続ける責め苦とか。」

「そんな修羅道歩みたくないですよおおおお!!!」

「体調的にいくら辛くても死にはせぬから、何日連続ででも徹夜で描けるんじゃぞ?

パース、デッサン、シナリオまで懇切丁寧にダメ出ししてくれるんじゃぞ?

時間は無限にあるから無限のステップアップもできるのにのぉ…まぁどんな傑作描こうがボツじゃけど。」

「地獄じゃないですか!!!」


あまりといえばあまりの責め苦に床に膝をついて床をバンバン叩いて叫ぶ瑞穂。

それに対して冷静に答えるのが闇神である。


「…だから地獄行きなんですってば。」





このような押し問答の末に瑞穂が選んだのは英雄への道である。


「まだ、すぐ生き返れて頑張れば幸せになれそうですし…英雄目指して頑張ります…。」


瑞穂、涙目である。

実際のところ閻魔には瑞穂を無難に地獄行きにするつもりはなかった。

前述した通り、罪の軽減というのも手ではあるが、それでは仁の依頼へ応えれていないと思われるのもある。

しかし、閻魔庁、むしろ神仏の世界の人手不足をわずかでも減らせるチャンスを逃すつもりもなかったのである。


「うむ、安心せい。

闇神の言うとおり肉体など英雄としての活動の援助は我々神仏からも授けよう。」

「そうですね、どこの世界に派遣されるにしても閻魔庁からのお墨付きがあれば様々な神が協力するでしょう。

私の知己の神々であれば私からも一言添えるくらいは致します。」


穏やかな笑みを浮かべて閻魔も闇神もが協力を口にする。

それに涙目ながらも深々と頭を下げて礼を言う瑞穂であったが、懸念があった。


「その…英雄になれ、と言われましても何をすればいいのか…。」

「要はその世界が発展するようにすればいいんじゃよ。

例えば外敵がおる世界ならばそれを撃退殲滅するも良し、あるいは共存の道を切り開くも良し。

あくまでもお嬢ちゃんは仮免の英雄じゃから、当然その行いは審査される。

あまりに英雄らしからぬ方法や振舞いが目立つようならば英雄としての資格は剥奪されるのも覚悟せい。」

「酷く…曖昧ですよね。」


厳しい閻魔の言葉に軽く引きつった笑みを浮かべざるを得ない。

世界を発展させる方法など瑞穂の二十年に満たない人生ではほとんど考えた事のないことである。

曖昧な「戦争がなくなればいいのに」くらいが関の山である。


そこで助け舟を出したのは闇神である。


「閻魔様、既存の英雄の生き様を見せてあげてはいかがでしょうか。

平和な世界で生きておられた瑞穂様には想像すら難しい事でしょうから、実際に見ればわかりやすいかと。」

「お主の言う通りじゃな。

これ、お嬢ちゃん。この鏡を見るがよい、これは浄玻璃鏡という。」


その提案にもっともであると頷いた閻魔は背後にあった鏡を前面に出す。

浄玻璃鏡と言われた瑞穂よりも圧倒的に大きな鏡から閻魔は豪華な布を取り外す。


「これは本来の使い方としては、死者の人生を一瞬にして全て見直す、というものじゃ。

まぁ本人の主観のみならず周囲からの評価やその者の行動の周囲への影響も見えるんじゃよ。

しかし、今回は特別な使い方でお主の人生ではなく、幾人かの英雄の人生を見てもらおう。」

「はぁ、便利なんですね。…映画をいくつもの視野で見るようなものですか?」


説明にどことなくわかったようなわからないようなといった曖昧な様子で答える。

瑞穂には進化したテレビか何かのようなもの、としか理解できなかったのである。


「大体そんなもんじゃの。

納得したら鏡の前に立ってくれんじゃろうか。」

「あ、はい。わかりました…鏡が!?」


言われるままに浄玻璃鏡の前に瑞穂が立つと、鏡面が波立ったように見えた。

それと同時に、瑞穂は中に吸い込まれるような感覚を味わった。




次の瞬間、瑞穂は英雄と呼ばれた男や女と同化し、また同時に客観的に生涯を眺めるという矛盾した体験をした。

それは複数の人生を一瞬にして経験し、またそれを外から眺めたものだった。

同化して英雄たちの考えとシンクロし、またそれを客観的に瑞穂の自意識で理解していた。


それぞれ主義や主張、立場は違えど己なりの生き様を貫き通した者だった。

時代背景の違いなども踏まえても瑞穂の短い人生経験に大きく影響を与えるものだった。

当然、その中には仁の生き様もあった。



「そろそろええじゃろ、お嬢ちゃん。」


全ての人生を体験した後、閻魔の声で瑞穂は目が覚めた。

寝ていたわけではない。

しかし、夢うつつであったかのように、魂が抜けたような状態だった。


それが閻魔の声で目が覚めたように、魂が肉体に還ってきたように我に返ったのだった。


「どれくらい、経ったんですか?」

「ホッホッホ、まだほんの一分にも満たんよ。

言ったじゃろう、一瞬で人生を見直す、とな。

大体どんなもんかわかったかの?」


いくつもの人生を体験したのだ、瑞穂には数十年、百年経ったようにも感じれた。

その時間の感覚のズレを軽く笑いながら閻魔は自ら浄玻璃鏡に布をかける。


「はい、これからすべきことはわかりました。」

「ふむ、良かろうて。ならば英雄たちに見習い、自らを鍛え、人々を救い、世界を救うのじゃ。

どんな世界がいいか希望はあるかの?こちらも融通してやるぞ?」


きっぱりとした言葉尻に瑞穂の内面も強固なものに変化したのを感じ取り、目を細める。

褒美とばかりに問いかける言葉に瑞穂は少しだけ考え込むが、即座に答えた。


「仁さんの行った、闇神様の世界がいいです。

追体験したとしても、実際に自分で何ができるかわかりませんので、頼りになる人のいる世界だと助かります。」

「うむ、よく考えておるな。闇神の、良いかの?」

「はい、閻魔様がよろしいのであれば。」


瑞穂の提案に閻魔も闇神も頷く。

二人からすればお互いに英雄として世界を救ってもらい、神々の一柱に上ってもらうのが理想なのである。

お互いが足の引っ張り合いをしない限り、一人より二人の方がいいに決まっているのである。

まさに瑞穂の言葉は渡りに船であった。


それを良しと頷くと、瑞穂は血溜まりでピクピク動くだけの光神の下へと躊躇せずに近寄った。


「起きてください、光神様。」

「うう…。」


肩を掴んで揺らすもののそれで意識を取り戻すほど仁の攻撃は生温くはなかったようである。

それを確認すると瑞穂は血に汚れるのも気にせずに胸倉を掴むと、頬を引っ叩く。


「ぶあっ!?」

「光神様、貴方の世界を救いに行くことになりました。

つきましてはそれなりに特殊能力などの特典をいただきたいのですが。」


その口調はまるで何も変わったことのない、平然としたものだった。

まるで今日文具が切れたから学校の帰りに買って帰らなきゃ、という程度のものだった。


それよりも光神を驚かせたのはその瞳だった。

気を失うまでは気弱そうな、守ってあげたいと思わせるような庇護欲をかきたてるものだったが。

今は、完全に変わってしまっていた。


熟練の戦士などがする、意思や覚悟のこもった瞳である。


その変貌振りに言われた事もはっきりとは理解できないままでいると、瑞穂は淡々とまた告げた。


「光神様、私は仁さんと貴方の世界を救いに行くわけです。

しかも貴方を奉る光神教の不始末をフォローするために。

それなりの特典なりいただけないと、仕事を終えた仁さんが怒り狂うかもしれません。

怒り狂った仁さんが、貴方の元へやってきて何をするかと思うと私は恐ろしいです。

多分これくらいじゃ済まないと思います。

また、私たちが不要と判断すれば光神教を根こそぎ廃絶に動く事もやぶさかではありません。

というわけで特典をください。」


淡々と、堂々と決まりきった事実を告げるように告げる瑞穂。

しかしその口にする内容は完全に脅迫である。


あまりの変貌に闇神と閻魔も唖然と見つめ。

光神は慌てて何度も頷いて了承するしかなかった。



「ありがとうございます、光神様。

では、闇神様、閻魔様。またいつかお会いしましょう。」


了承を得た段階で満足したのか、光神を離すと小さく会釈するとともに瑞穂は裁判所を後にした。

その扉には瑞穂の小さい手の跡が光神の血で記されていた。


「…変わるもんじゃのぉ…。」

「…抑圧された反動でしょうか…。

って、手続きの書類ーーー!!!」

「ぬぉっ!?闇神の!悪いが追いかけてコレ、渡して…あぁもう!!

お主が送り出して来い!!決めたら鉄砲玉のように突っ走る厄介な所を仁から受け継ぎおって!!」


呆然と見送っていた二柱ではあるが、何も持たず、行き先も確認しないまま出て行った瑞穂を慌てて闇神が追いかけていった。

その様子に頭を抱えつつも、閻魔の口元はニヤリと笑っていた。



(アレだけ行動力と力のある者が二名も行けば、何とかなるじゃろうて。

こっちに帰ってきても即戦力として期待できるものよ。

頑張ることじゃ。)




なお、光神はプレッシャーに負けたのか解放されると同時にまた意識を失ったのである。

閻魔の指示により、応急処置の後に当面の間缶詰で仕事に従事させられることになったのは自業自得である。






かくして、瑞穂は仁と同じ世界に転生した。

その結果、とある貴族の娘として生まれることとなる。



物心ついて以来、変わり者の令嬢としても有名になる。


とにかく「朝起きて、変わった運動をして。牛乳を飲んで、勉強して。また運動をして、食事をして」といった令嬢らしからぬ行動が有名になるのである。

騎士にでもなろうというのか、と思えば盾を持たずに二本の剣を模した棒切れを両手で振り回すのである。

幼い頃の戯れ、と周囲は流していたが。


こうして瑞穂は幼少期を雌伏の時として過ごすのであった。

瑞穂がどんな英雄の人生を体験し、影響されたかはまたいつか。


次回更新は5月中旬…だといいなぁ。

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