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トワイライトは電気羊の夢を見るか?

作者: かえで

熱にうなされながら書いたので文章表現の誤りや誤字脱字が目立つと思います。ご了承下さい。

 頭がぼぅっとする。目が痛い。ベッドに仰向けに横たわり目を見開くと、最近一人暮らしを始めた自室が見えた。1kの小さな部屋。親に頼んで買ってもらったお気に入りの淡い桃色のカーテンもうずたかく積み上げられた段ボール箱に隠れ寂しそうにしている。いつからこうしていたか、覚えていない。


 私は悲しんだ。私が風邪のようなものをこじらしている間に、私は外に出ることができなくなってしまったからだ。ろくに食事もとれず、髪はボサボサ。手入れできていない肌は荒れ放題だ。体の節々が痛く、ベッドから起き上がることすらできない。もう大学にもしばらく顔を出していない。枕元に手を伸ばし体温計を取った。1分ほどたって無機質な電子音が部屋に響き、小さなデジタル画面に39,7の文字が表示された。記憶にあるだけでもう2週間ほど連続でこのくらいの体温だ。解熱剤も効果薄、体力を日に日に奪われていくのが感じ取れた。いつになったら治るのだろう。目を閉じると、ふとある男の顔が浮かんできた。

「あの人は、私がずっとこのままだったら心配して来てくれるかな。」

自分でも聞き取れないほどの小さな声でそう漏らした。そして頬を涙が伝っているのを感じた。


 あの人はもう私に会いに来てくれない。わかっている。あの日彼と別れ、私たちはお互い別の道を歩み始めた。私たちの運命はすれ違い、もう二度と交わることは無いだろう。私がいくら熱にうなされようとあの人はもう来ない。そんなことはわかっているつもりだった。

 だけど人間って病気になると弱気になるものだ。もう会えないのに、会いたいと願ってしまう。私は私の道で生きるって決断したはずなのに、脳裏にはあの顔が思い浮かんだ。突然ベルが鳴り、あの人が部屋のドアを開けて入ってくる夢を、何度も何度も繰り返しみた。人間って弱い生き物だなって、少し苦笑しちゃいそうだ。

 そういえば、私が体調を崩したのも彼と別れてすぐだった気がする。きっと夜に雨の中で何時間も泣き叫んだのが原因だったんだろう。今更だが、バカな事をしたなと思った。こんな風に風邪引いて寝込んで、動けなくなるなんて。ぼぅっとそんなことを考えていると、またあの人に会いたくなってくる。会えない気持ちがつらい。涙もながし疲れた。考えるのをやめようとすると、急激に疲労と共に眠気が襲ってきた。


 どれくらい寝ていたのだろう。目をうっすらと開けるとわずかに見える窓からオレンジ色の陽が差し込んできた。もう夕方なんだ。

 不思議と、怠くなかった。熱も少し下がっている気がする。頭もすっきりしていた。風邪のバイキンももうそろそろ私から出ていこうと言う気になったんだろうか。もう少し体調が戻ったらお風呂に入ろう。髪も顔もしっかり洗いたい。でも本当、少しでも回復してきてよかった。

 安堵してふと横を見ると、誰か居た。ベッドの脇に立っている。誰だろう、いや、わかっている。だってそのズボンは私が誕生日にあげたものだから。視線を上にあげていくと、あの人の笑顔が見えた。嬉しかったが、少しがっくりしてしまう。なんだ、またいつもの夢か、って。

「なんでここに?」

でもいつもと違って自分の思うように声が出た。意識も普段の夢よりはっきりしている気がする。

「そりゃ、お前が風邪で動けないーって聞いたらな。心配して見に来たよ。」

嬉しかった。何度見た夢でも、そう言ってもらえるのがすごく嬉しい。

「夢でも、会えて嬉しいよ。」

ニッコリと微笑む。するとあの人は苦笑しながら言った。

「おいおい、夢じゃないんだよ。普段どんな夢観てるか知らないけどさ。ホントにお前が心配で、見に来たの。」

嘘。夢でしょ。だって来てくれるはずないもの。それに私、髪もボサボサで肌も…

「にゃぁぁぁぁぁぁぁっ!」

我ながらびっくりするほどの大声が出た。恥ずかしい。こんな格好で再開するなんて。信じられないし信じない。

「これは夢、夢、夢なの!こんなぐちゃぐちゃの格好で、再開なんてしたくないもん。」

顔を真赤にして手で覆う。指の隙間からちらりと覗きみたあの人は笑っていた。

「残念だけど、夢じゃないんだよ。大丈夫、俺はどんなお前でも好きだよ。」

顔から火が出る様なセリフをサラっと吐いている。そんなこと言われてもイヤなものはイヤなのだ。女として許せない。

 目をぎゅっとつむり、顔を手で覆い隠したまま悶絶していると、ふと体が宙に浮いた。

驚いて目を見開くと、なんとあの人は私をお姫様抱っこしていたのだ。

「いや、ダメ!汚いから、私。触っちゃダメ。」

恥ずかしくて死にそうだ。暴れてみるがしっかりと抱きかかえられていて抜け出せない。

「はは、暴れるなって。よし、じゃあ行こうか。」

そう言ってあの人は歩き出した。

(どこへ行くの?このまま出かけるの?そんなの許せない。だって…)

ニッコリと微笑むあの人の笑顔を見て、分かった。暴れるのをやめて体重をすべて預ける。嬉しくてしょうがない。だってずっと望んでいた事だったから。叶わないと思った願いが、今叶った。


 私はまた、彼と同じ道を歩き始めることができたのだ。

連載小説の執筆が体調不良でストップしてしまっているので、何かしら投稿しようかしらと、思い執筆しました。

すべて熱にうなされている私の妄言ですw

こんなもの投稿してもいいのかしら、と思いつつも一応あげておきますw

読んでも意味が分からないと思いますが、私にも理解できませんw

タイトルも内容となんの関係もなかったり。。w

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