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恋愛請負人・鉄平  作者: 強炭酸
Case2 主人公 朝陽

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7/27

Case2 SNS炎上 ④完

【女神様パート/鉄平視点】


「はい、お疲れ様ー」


背後から、やたら軽い声が降ってきた。


さっきまで夏祭りの喧騒の中にいたはずなのに、

気づけば景色が白くぼやけている。


ああ、来たな。


反省会だ。


振り向くと、いつもの女神様が腕を組んで立っていた。


神々しいオーラ。

神話に出てきそうな衣装。

なのに近所の愉快なお姉さんみたいな雰囲気。


「今回はねー、ちょっとダークヒーロー感あったわよ?」


満足そうに頷きながら、俺の背中をポンと叩こうとして――


すっ。


手が、通り抜けた。


沈黙。


女神様、固まる。


「……え?」


もう一度。


すっ。


すり抜ける。


「……え???」


自分の手を見つめる女神。


ちょっとショックを受けた顔。


「いやまあ私は高次元存在だからね?

君たちの神様よりさらに上位存在ってやつで?」


早口になる。


「本来いろいろ出来るんだけど、この観測領域では直接干渉制限があってね!?決して触れないわけじゃ――」


言い訳が長い。


「……で?」


俺が促すと、咳払い。


コホン。


女神モード復帰。


「愚痴はここまでとして」


じっと俺を見る。


目が細くなる。


「アカウント二十個はやり過ぎよ」


間。


「スパイ?公安?一人国家機関?」


女神様は胸の前で腕を組み、露骨に身体をのけぞらせる。

神様にドン引きされていた。


「いやぁ……人格分裂するかと思いましたよ」


乾いた笑いが出る。


ははは。


沈黙。


女神様、無表情。


「……ははは、じゃないわよ」


圧が来た。


空間の温度が二度くらい下がる。


「いい?今回の件で正式に制定します」


指を突きつけられる。


どこからともなく現れる光のボード。


そこに文字が浮かぶ。



【禁じ手リスト】


・SNS大量アカウントによる情報操作 ←NEW!




挿絵(By みてみん)


「これ破ったら?」


にっこり笑う。


「即消滅ね」


「即消滅!!?」


思わず背筋が伸びた。


「気を付けます!!」


反射的敬礼。


女神様は満足そうに頷いた。


「まったくもう……」


ため息。


でも、その表情は少しだけ柔らかい。


「恋愛請負人なのに、裏で世界線ハックみたいなことするんだから」


ぼそっと呟く。


そして小さく笑った。


「……でも」


少し視線を逸らして。


「今回は、まあ……合格」


その声は、やけに優しかった。



※なお今回、鉄平が行った行動は

社会的にかなりアウト寄りです。


良い子のみんなは絶対真似しないでね。


女神様との約束だぞ。

 

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