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第5話 習い事①

どうも、木綿希です。前話に引き続きこの作品を読み始めていただきありがとうございます。では、この作品をお楽しみください。

 今後に向けて着々と体力を付けていったある日、『ここなんてどう?』と言いながら母さんが僕に見せてくれたのはパソコンの画面だった。そこにはいくつかの習い事教室のホームページがあった。


 母さんが選んだとこだからきっといい所なんだろう。それにどことなく達成感も表情から感じられるし。ここでの反応はきっと大事だ。ここでいいとか言おうものなら小一時間その発言について問い詰められるかもしれない。ここは……

 

「ここに通いたい!ありがとう母さん。」


 これが最適解だろう。

 

『気に入ってくれて良かった。じゃあ申し込んでおくね。』


 よし、これで正解っぽいな、よしよし。こうしてボクのやりたかったことをやる目処がたった。習い事をしたことがないとは言わないけど最後にやったのは何年も前だから緊張するな。当日ちゃんと習い事の先生とまともにコミュニケーションとれるかなぁ……。めっちゃ不安になってきた。


 今日は待ちに待った習い事の初日だ。そしてボクは今、習い事教室に向けて車で移動していた。正直ボクはめちゃくちゃ緊張している。最初は英語だったな。俺の時は英語が得意じゃなかったけど、ボクは得意になれるかなぁ。不安だなぁ。

 

『もう着くよ。』


「は〜い」

 

 ボクに英語なんて出来るのだろうか。母さんの期待を裏切ってしまうんじゃないか。

 

『先生、これからよろしくお願いします。』


「よ、よろしくお願いします。」


[こちらこそよろしくお願いします。]


 めっちゃ綺麗なお姉さんだ……。こうして雑念しかない第一印象から始まった英語教室。そしてボクはというと……予想に反して順調だった。何が順調かってそりゃあコミュニケーションがだよ。こちとら大学まで勉強してきたんやぞ?英語教室の最初でつまずくわけがない。僕らは英語からは逃げられない……。


 うろ覚えだったところもあるにはあったけど僕まだ子供で頭が柔らかいからね。面白いようにどんどん頭に習ったことが入ってくる。これは余裕のよっちゃんってやつだな!え?古臭い?やめてよそんな酷いこと言うのは……。

 

[まだ頭が柔らかくて吸収が速いのもあるけどそれだけじゃない。碧ちゃん、才能あるよ!]


 褒められた。超嬉しい。やばい言語能力が褒められて溶けた。僕って結構チョロいのか?いやいや!そんなことはないはずだ!あれだ!俺としての部分がまだまだ強いから綺麗なお姉さんに褒められて舞い上がっただけで別にチョロいわけじゃ……。な、なにはともあれ今となっては同性なんだからもう少し慣れていかないとな。


 結構楽しかったし、集中していたからか体感的には十数分くらいだった。まぁ体感としては短くても時間は当たり前のことだが何も変わらず時間は経過するので、あっという間に終わりの時間となった。


[お疲れ様。]


「先生、今日はありがとうございました。」


[久々に教えがいのある生徒だったから私も楽しかったよ。]


「光栄です。またお願いします。」


[碧ちゃんくらいの子はみんな自由奔放で親御さんからの圧もすごいからこんなに気持ちよく指導できたのは久しぶりだよ……。]


「それは、なんて言ったらいいか……。お仕事ご苦労さまです?」


[ごめんごめん。碧ちゃんに言うことじゃなかったね。次の授業も楽しみにしてるからね!]


「はい!」


 あっという間に終わったなぁ。母さん待ってるし急いで行かないと。


『どうだった?』


「楽しかったよ。それに先生もいい人ですごい分かりやすかった!次はピアノ教室だったっけ。」


『そうね、そろそろ出発しましょうか。』


「うん。」

 

 英語はある程度事前知識があったから大丈夫だったけどピアノはほんとに初見だからな……。でもまぁ未知数過ぎてもう1周回ってわくわくしてきたよ。

ここまで読んでいただきありがとうございました。毎日投稿出来るよう出来るだけ頑張ります。この作品をこれからもよろしくお願いします。


明日以降は基本毎日6時,12時,18時の投稿になります。

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