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第3話 おねだり

どうも、木綿希です。前話に引き続きこの作品を読み始めていただきありがとうございます。では、この作品をお楽しみください。

 さっきは一人称をたまたま会話で使わなかったから大丈夫だったけど女の子としてって言うよりキャラ的に不味いのでは?母さんも急に一人称が変わったら心配するだろうし……


 やっぱり一人称が俺のままじゃ何かと問題があるな。よし、他のに一人称変えるか。無難に私とかは……なんかやだなぁ……。これまでの男として過ごした約20年間の記憶のせいで違和感がすごいし、なりよりボロが出そう。ふとした瞬間に俺に戻る自信が俺にはあるし、これはないな。


 それじゃあ僕ぐらいにしとくか?うん、そうしよう!僕なら俺も一時期一人称として使ってたからな。何よりボクっ娘には男のロマンが詰まってる!まぁそれはさておき一人称は僕にするとして……頭の中での一人称も僕にしないとな。一人称を使い分ける要領の良さはないし、これから忙しくなるのに今はそんなことに無駄な力を使ってる場合じゃない。俺が……じゃなかった僕がボクっ娘になるなんてなぁ。


 よし、何に挑戦するか思いつくやつ全部書き出してみるか!多少多くてもあとから調整するか、大量のレポート作成を乗り越えたこの僕の気合いで全部やればいい。まぁあんまり多いとお金もいっぱいかかるし、心配もされちゃうからちゃんと量は考えるけどね。

 

 「ふんふふ〜ん♪」


 まずは定番のピアノだろ〜。そして、ボイトレ!ピアノ弾きながらの生演奏!これは最強でしょ!でも披露するタイミングがいまいち思いつかない……。配信業とかにも挑戦してみるか?いや、これは後々考えればいっか!次だ次!


 あとは英語の勉強しときたいなぁ〜。出来なくはないけどペラペラってほどではないしな。こういうのって早めに触れるのに越したことはないし。欲張り過ぎかもしれないけど他の科目も勉強しときたいなぁ〜。大学までに勉強したことを忘れない程度にしとけば後々楽だと思うし。他はなんかあるかなぁ……あ、逆行系だと子役も定番だよね。養成所の試験も受けてみたいかも。


 あとは体力づくりでランニングもやっとくか。身体は資本だからね!やはり筋肉!筋肉は全てを(ry


 ピアノにボイトレ、英語、演技で四つか。これくらいなら僕的には大丈夫そうだな。まぁ母さんのサポート必須だからなぁ。その事含め大丈夫かは母さんが決めることだしどうなるかはわかんない。ちょっと不安だけど僕にできるのは真摯にお願いすることだけだからね。でも、ちゃんとお願いすれば良いって言ってくれるでしょ!前もなんだかんだ大学まで行かせてくれたんだし。


 あとはいつこのことを言うかだけど……夕飯の後でいいかな。なんか大事な話って夜にしてるイメージあるし。気の所為かなぁ……。まぁいいや、こういうのはフィーリングっしょ!ビビって切り出せないかもしれないから練習をしとこうかな。


「母さん、ちょっと話があるんだけど……母さん。あのさ、ちょっと話があるんだけど……母さん、ちょっと話があるんだけど……」

 

"ガチャッ"

 

「母さん、ちょっと話があるんだけど……」


『な〜に?改まって。』


「……っ!?」

 

 え!?すぅーーはぁーー。あぁびっくりしたぁ……。ここまで聞かれたらもうここで言うしかないよなぁ。

 

「あの、やってみたいことがあるんだ!ピアノと英語の勉強とボイストレーニングと演技をやってみたくて……」


『なるほどね、じゃあお母さんの方でもどういう所が良いか調べてみるね。他にもやりたいことが見つかったらすぐに相談しないさいよ!』


「え!?やらせてくれるの?」


『当たり前じゃない。せっかく碧がやりたいって言ってきたんだから応援するに決まってるでしょ。それに、碧がなにかやりたいって言ってきた時のために貯金してたから遠慮なんかしないの。そもそもうちは結構お金持ちなのよ?まぁそうでなくても全力で応援するし、金銭面も何とかするけどね。』


「ありがとう、お母さん。」


『お父さんにも後で"ありがとう"って言ってあげてね。絶対喜ぶから。』


「うん、わかったよ。そういえばお父さんの仕事ってなんなの?」


『それはまだ言えないんだけどまた今度教えるね。お父さんに"びっくりさせたいから言わないで"って言われてるんだよね。でも、すごい人なんだから!』


 ほんとに良い家族だなぁ。こんなに応援してもらってるんだからその分頑張らないとね。こんなに愛されてるのになんで前の僕は時間かかるとかいうつまんない理由で実家に帰るのを面倒くさがってたんだか……。ちゃんと定期的に帰ってれば良かったよ。


 習い事はもう少し時間がかかるそうなのでまずは今できることからということで、その日から僕は体力づくりのためにランニングをするようになった。

ここまで読んでいただきありがとうございました。毎日投稿出来るよう出来るだけ頑張ります。この作品をこれからもよろしくお願いします。

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