第7話 初配信へ
どうも、木綿希です。前話に引き続きこの作品を読み始めていただきありがとうございます。では、この作品をお楽しみください。
ここまで来るまでにいろいろなことがあったなぁ〜。英語話して、歌って炎上して、色んな声を出して炎上て、ピアノ引いて炎上して、お絵描きして炎上して、声真似して炎上して、英語話したのも嘘だって炎上して……。
いや、歌ってみた動画の炎上はたまたまそのタイミングだったに過ぎないか。僕の実の母親でイラストレーターTUMUGIが病院に搬送されたことがどこからか漏れたのだ。
いや、まぁ確かに自分の体を作ってくれているイラストレーターさんが病院に搬送されてんのになに呑気に動画投稿してるんだっていうネット民の意見もわかる。それにネット民は知らないけどそのイラストレーターが僕の実母であるっていうのもあるから正直ぐうの音も出ない。
でもここで言い訳するのも謝罪するのも悪手なのだ。この件に触れれば触れるほど僕を批判したい連中は喜ぶ。それに当初の想定とは違うとはいえ元々炎上を利用して初配信に人を集めようと思っていた。ならばこの状況も利用するしかないだろう。
たしかにあのタイミングで動画投稿するのは考えなしだったかもしれない。でも母さんが搬送された情報が出回るなんて思ってなかった。それに原因がちょっと気持ち悪いせいで冷静になるといまいち心配する気になれなかった。つまり僕は悪くない!
悪いのはこの情報を外部に漏らした奴とその情報を使ってネット民を扇動した暴露系配信者だ。今の僕じゃ奴らに対抗する術がない。だから力を蓄える。まぁ一発かますくらいはするけど。大人を頼ればすぐにでも解決出来るかもしれない。でもこれは僕に売られた喧嘩だ。僕自身の力で落とし前をつけさせる!
配信で母さんが搬送された原因について軽く触れてザワつかせてから荒らしは無視して本題を始めていこうかな。あと、よく分からない理由で突然ぶっ倒れて搬送されて行った母さんにも今回の炎上の原因があると思う。だから母さんにはせいぜいボクの配信の話のタネにでもなってもらおうか。
今日の配信は僕の努力の総決算。これまで悪意なく疑ってきた連中の度肝を抜いてやろうじゃないか!アンチは知らん。これまでの努力も知らずに、知ろうともせずにとやかく言われてこっちも腹立ってんだよ。このあと20時からが僕の正念場だな。母さんも見てるだろうし、父さんも楽しみにしてるって言ってた。
ここまでの努力も配信者活動も全力サポートしてくれていた二人の前で無様な姿は見せられない。先生方はボクの配信を見ていないかもしれない。それでも先生方の顔に泥を塗るわけにはいかない。
「ふぅ……」
ボクは努力の天才。僕の圧倒的な練習量がボクを天才たらしめている。顔を上げろ、胸を張れ!僕の蒼井はそんな顔をしない。常に自信に満ち溢れていて、笑顔だ。ボクは神代蒼井。男も女も年齢だって関係ない。ボクの前にいる全てを虜にしてやろうじゃないか!
「よし!」
"すいませんよく分かりません。"
「おめぇじゃねぇよ!」
ここまで読んでいただきありがとうございました。毎日投稿出来るよう出来るだけ頑張ります。この作品をこれからもよろしくお願いします。次の更新は18時!




