第6話 救急搬送
どうも、木綿希です。前話に引き続きこの作品を読み始めていただきありがとうございます。では、この作品をお楽しみください。
"ピーポーピーポーピーポー"
音が近付くにつれて音がどんどん低く……。こ、これがドップラー効果。いや、今はそれどころじゃないんだった。母さん、もう少しだから!頑張って母さん!
『碧のママ大好きで逝けるなr……お母さん……は……満足……だ……よ……。』
僕からのママ呼びに興奮して鼻血出しての失血死なんてダサすぎるよ!ていうかちょつと気持ち悪いよ!
「母さん!!娘からのママ呼びに興奮して鼻血出しての失血死なんてダサすぎるよ!だから何とかして生きて!それにもう救急車近くに来てるから頑張って!」
あ、つい生死の狭間の母親にこのままだと死因がダサすぎるとか言っちゃった。
"ピーンポーン!"
あ、来た!それじゃ扉開けて来るね!先開けとけば良かったな。まぁテンパってたからしょうがないしここの唯一の大人である母親が倒れている状態で扉開けっ放しは不用心だからまぁ閉めてたら閉めてたで問題は無いが。
"ガチャッ"
{通報いただいた碧さんのお宅で間違いないですね?}
「はい!」
{それでお母様は……}
「こ、こっちです!」
{なるほど、こういう状態ですか……。あとは我々に任せてください。(鼻血とは聞いていたが想定より出血量が多い……。だけどこの量ならまだこのまま病院に搬送すれば最悪の状態は免れるだろうな。)}
「お兄さん、よろしくお願いします!」
{くっ……これはなかなかに破壊力が……。(これか……お母様のこの惨状の原因は。彼女に何の非もない。ただ俺が耐え切ればいいだけ。)}
「お兄さん!?大丈夫ですか?」
{っ!?だ、大丈夫だ。問題ない。お母様もこの分なら命に別状はないだろう。安心して家で待っているといいよ。可能ならお父様にもこの件を連絡をしてくれ。あとは病院に来る時はちゃんとお父様と来るように。わかったかい?}
「わかりました。母さんのこと、よろしくお願いします!」
{おう、任せろ。}
焦ったせいで柄にもなく泣きそうになっちゃったよ。でもまぁ母さんが無事……かはともかく命は大丈夫そうで良かった。こんな状態にした僕は警察に事情聴取とかされちゃうんだろうか……。過失傷害罪に当たるのかなぁ……。不注意とはいえ僕の迂闊さが原因で母さんが死にかけてるわけだし一応自首しよう。
なんて説明すれば……。とりあえずその時の状況を正確に説明しよう。「ママ呼びされたいって母から言われたのでびっくりさせようと思い、ママ大好きって言ったところ母が鼻血を大量に出して倒れた」って。
それを言い終わったら「これは過失傷害罪に当たるんでしょうか?」って警察の人に確認して、大丈夫なら安心して家に帰れる。罪に当たるならちゃんと罪を償った上で帰ろう。母親を殺しかけたのにのうのうと生きるなんて僕には出来ないからね。
◇◇
「え?母さんが勝手に興奮して鼻血出しただけだからなんの問題もない?ありがとうございました。わざわざお時間を割いていただきありがとうございました。失礼します。」
さて、なんか大丈夫そうだし家帰って動画投稿しよ。
ここまで読んでいただきありがとうございました。毎日投稿出来るよう出来るだけ頑張ります。この作品をこれからもよろしくお願いします。次の更新は12時




