4.王女様、転生チートがバレる。
「…ねえ痴漢…」
「…何だ、ローズちゃん?あとその呼び方やめて俺国王」
「良いじゃない。」
「…ローズは昔から変わって無いな。…例えば重大なことを言うとき、前置きにふざけるところとか」
「そんな癖あったの私!?まあ、当たってるわ」
「…で、その重大なことは?」
そ、その重大なことは?!
「何やってるの?リリー…」
「うわぁッ!!!」
話しかけられた拍子にすっころんで丸出しになった私のパンツをちらっと見て王子はニヤリとした。
「可愛いパンツだね、リリー…」
「くッ、殺せ!!!」
女騎士ごっこは良いとして、重大なことを聞き逃した…
あと、お気付きかと思うが、私は5歳になったのだ!
ちなみに今日は魔力測定の日だ!
昨日から興奮が止まらん!!
突然、背もたれにしていたドアが開いた。
私がバランスを崩したら、お父様は抱き上げてキスをしてきた。
「おはよう、リリー。今日は待望の日だね!」
「はい、お父様!!私ずっと楽しみにしてたん
ですわ!」
お嬢様口調は猫かぶりなだけなので気にしないでくれ。
「さあ、宮廷魔導師がまっているよ!いこう!」
「ええ、お父様!」
キィ…と音を出しながら大きなドアが開く。
この部屋は一回しか入れた試しがない。
警備が頑丈なのだ。
「お、お目通り願います」
「よいぞ、寛げ」お父様は公務の時の顔で言った。
「はっ、はい!本日は魔力測定にいらっしゃったと言うことで!プリンセス、こちらにお手をかざして
下さい!」
「分かりましたわ!」
フォン…という音がなると、水晶に<5300>という数字が写し出された。
「は、はっ!?僕ですら1200なのにっ!?」
「どういうことだ!!この国の最強ですら3200だぞ!」
「なぜこんな数字が…?故障しているんじゃないんですか?」
「前日に200回、今日100回メンテナンスしたんですが…」
や、やらかしたーっ!!!そりゃあ産まれたときから毎日やってればこうなるよなーっ!!!
魔力量、本当は530000と迷ったんですが、流石に高すぎかなって思ってやめました。