表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
女王様、異世界に転生して無双する。  作者: ぱりのりツナ
1.女王様、異世界転生する。
3/13

2.女王様、誘拐される。

はぁ、私は一体なぜこんなところで野宿を…?

確かあれは五時間ほど前のことだったか…



「ひ、姫様が立ったーッ!!!!」

「なんだって!?」

何故、私は立ってしまったのだろうか…

いや、理由は分かりきっているのだ。

乳母がぼ、母乳を…!!そんなプレイしたこと無いのに…


ちなみに、ハイハイで盗み聞きした情報によると、

お父様は「ベルホワイト・リオナイト」

お母様は「ルージュ・リオナイト」 らしい。


そして、30分もたたない内に、城に噂が広がって

いった。

「姫様が立ったんだとか…」「まだ一才にもなって

いないのに!?…」


ク○ラくらいの感動だな、皆…。

またやらかしてしまったが、これで自由に歩き回れると

言うものだ。普通の生後2ヶ月ほどの赤ちゃんは、

首が据わっていなかったりするらしいが…それは剣聖の

お陰なのだろう、産まれた時から歩けたと思う。


とにかく、この時の私はことの重大さを理解

していなかったのだ…


まず、私が将来有望だが、城中を歩き回っている

という噂が広まる。

(私はそんなことは露知らず歩き回る)

次に、城下町のスラムにまで噂が広まる。

(私は睡魔に勝てず爆睡)

そうしたら後はトントン拍子だ。まるで内通者でもいるかのように速やかに誘拐されてしまった。


…いや、手際が良すぎだな!?


私を誘拐した男二人は火を囲んで笑った。

「ふっ、軽いもんだぜ!こんなガキ一人、城に潜む仲間に頼めば楽勝よ!!」


口軽すぎだろ!?


「グキュルルルー…」「何だ?魔物か!?」

そういえば、昼から何も食べていない。

もう、夕暮れだから死にそうだ…


せっかく、転生、した、の、にー…


ふいに、走ってくるような足音が聞こえる。


「お前ら!どく!」「「へい、ボス!!」」


…な、なんだ…?

「これを飲む!お前に死なれる、困る!!」


た、助かったのか…?


「私は…えっと、獏の亜人のネオ。こんにちは、んー、ぷりんせす?」


「ぅあ?(何で私に自己紹介をするんだ?)」


「ボス、何で赤ん坊に自己紹介を?」

こ、こいつ、私の心を読んだ!?


「これはおまえより、ずっと偉い。証拠に、さっきから、ちっとも、泣いてないし、何だか偉そうにしてる。それに、おまえよりも、賢いと、思う。だから、

挨拶しとけ」


「「へい、ボス!」」


男二人は揃ってビシッと敬礼をして、

「赤ん坊様、こんばんは!!俺らはハイエナの亜人の

スースーと「シーシー」でやす!よろしくお願い

しやす!」とはっきりとした声で言った。


「あぁう!(よろしくな!)」


随分気の良い連中に捕まったもんだな、私は…

もうすっかり気に入ってしまっている。

さて、私はどうするべきか…


「赤ん坊様、肩車とかしやすかい?」

…ニヤリ、良い作戦を思い付いたぞ。

こいつらを罪に問わず、私も家に帰れる作戦を…

作戦に、期待しないでね。

そんなすごい作戦じゃないから。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ