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13.しーちゃんと女王様の過去
私は優輝。
会社ではお局様をしている。
家では犬を5匹飼い、休日は犬の躾もしている。
愛称は「女王様」。
それが「御代 優輝」、私である。
「わんっ…♡」
「なんだ、もうダメなのか?」
「く、くぅ〜ん…♡」
「まだイケるだろう?」
「わ、わんッ」
「偉いな、よしよし」
コイツは犬山。
私の愛犬だ。
元はどっかの社長だったが、
躾をされたいとコイツからアプローチしてきた。
今では私のお気に入りとして貢がせている。
いや、コイツが勝手に貢いでいるだけだが。
《?》
友達か?
友達はいない。
私の性格がキツイだかなんだかで離れていった。
同級生も同僚も、あんまり関わってこない。
こちらが話しかけると目を背ける。
だから、必要以上に話しかけない。
《…?》
淋しくなんてないぞ?
犬に囲まれる暮らしは悪くないぞ!
《……?》
家族?
家族とは全然連絡を取っていないな。
厳しいんだ、ウチの両親は。
やな奴じゃないんだけどな。
《!》
…そうか。
君は優しいな。
でも、本当に良いのか?
《!!》
…ああ、よろしくな。
しーちゃん、だったか?
《。》
そうか、君の名はシリウスというのか。
良い名前だな。
真に光る剣
シリウス




