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感想ありがとうございます。
ホントは週一ぐらいでちゃんと練ってから書きたいんですが、それだと未完で終わるのは前からよくあったのでとにかく頑張りたいと思います。
従士学園玄関先
「中等部からとなると契約の儀がネックだなぁ」
「そうですね。ルーフ様には召喚は出来ないですからね。皆さんきちゃいますよ」
ルーフとピノは理事長室から出た後、荷物を抱えながら帰り道を歩いていた。
『契約の儀』
それは異世界である
悪魔の世界
機械の世界
幻獣の世界
水の世界
死者の世界
植物の世界から
召喚されしモノ、パートナーとなるモノを呼びだし契約を行う。
呼び出したモノ達と文字通り契約を結ぶ、契約はそれぞれで異世界ごとで特色がある。
悪魔の世界はサキュバス、インキュバスを筆頭に山羊頭や、インプなどがいるのだが、そうじて我がままなモノが多く、個々で好きな物や、こちらの世界でやりたい事を要求される。
機械の世界はコロニーと呼ばれる都市の様な物が幾つかあるらしく、そこで自動人形を筆頭にコロニーをメンテナンスする機械や、防衛する機械などがほとんどだ。それ故か機械をメンテナンスする機械が不足している為彼等自身のアップデート、メンテナンスを条件とされる。
幻獣の世界はそのほとんどが幻獣だ。よってとにかく肉、肉、肉、時折、種族により魚を食べさせるのが条件だったりする。
水の世界は鱗族と呼ばれる人型に鱗が付いたモノ達を筆頭に、人魚やクラーケン、サハギンなどがおり彼等の条件は、何故か食へのこだわりで、あらゆる世界の美食を求められる。あるモノ曰く、
「魚が1番の美食とか今じゃ考えられないよね〜」
だそうだ。
死者の世界はゴーストやマミーを筆頭に、ゾンビやらスケルトンやらがいるらしい。彼等の条件は1つ、死後仲間になる事、それだけだ。
人によっては良い条件なのだろうが、あちらの世界には何も無いらしい。また、彼等と居ると寿命も減ってしまうリスクもある。
植物の世界はマザーと呼ばれる花を筆頭に、様々な植物に彩られた世界だ。彼等の条件は種子を育てること。彼等の世界から子供達をこちらの世界に増やしたいのだそうだ。
それぞれに厳しい条件があるなかで、しかも契約の儀で呼び出せる異世界のモノは、その個人により違う為無事契約できるのは4割くらいになる。