始まり
始まりますが皆さんにお願いがあります。
正直、これは下書きです。
下書きを投稿するのもどうかと思いますが
筆不精な私にはこの物語を完結するにはこれしかないと思いました。
毎日投稿しますが、その日書けるだけになります。
とりあえず一章終わったら改訂版を作ろうと思います
どうかこんな私ですが、よろしくお願い申し上げます。
1匹の『竜』がいた。
その竜、数多ある世界を渡りその膨大な知識、力を持って気まぐれではあったが世界を救った事もあった。
そんな竜も衰え寿命を悟った時、
ある世界の片隅、美しい湖へと終の住処を求める。
その世界には人間と言う知恵持つ種族が住んでいたが、文明レベルは低く竜の住む湖の近くにはほとんどいなかったため、竜が朽ちるまでには見つかることはないだろうと思っていた。
ある時、何処で聞きつけてきたのか
竜の元へと数多の救ってきた世界から友人がやって来る。
竜は残りわずかな命の為に世界を渡って来てくれた友人達に喜び、毎日のように飲めや歌えやのどんちゃん騒ぎ。いかに辺境といえど世界を渡る者達の力の余波は凄まじいものだった。
気づいた時にはお互いの世界が干渉し合い、世界崩壊の危機にまでなっていたのだが、竜と友人達は力を合わせ何とかお互いの世界を切り離す事に成功したが、それはまた別れを意味した。
「あぁ、最後に皆に会えて嬉しかった。これ以上何かを望むのは贅沢と言うものだ。」
竜は言う。
ある者は貴方に会えて良かったと、
ある者はただただ涙を流し、
ある者は死は別れではないと言い、
ある者は竜への敬服の念を抱き、
ある者は思考回路がエラーし、
ある者は貴方とは最後まで子を通じて繋がっていると言った。
お互いの世界が元に戻ると、世界を渡る力を持つ友人達でも竜の最後には立ち会えない事はわかっていた。これが最後の時だと、皆わかっていた。
だが、ここには竜と友人達の他に、もう1人いたのである。
彼はまだ幼く、彼らが何故一様に悲しそうにしているのかわからなかった。何故なら彼は『与えられた』力を使えば皆が悲しまなくて済む事を知っていたからだ。
彼はその力を使えば、自分がどうなるのかわかっていた。いや、理解はしている、知っている程度でしかない。でも彼は力を使う。
「だって、友達の悲しい顔は見たくなかったからね」
後に彼はそう語る。
彼もまた竜と友人達の友人なのだから。