寮
「ヘカルザー学園では、次世代の優秀な魔法兵士育成学校です。」
先生は、生徒を見渡し言葉を続ける
「皆さんの成長に期待しています。それでは、科目の説明です。」
一息つき黙々と科目の説明をはじめた。
ヘカルザー学園では、基礎運動 基礎魔法
武器術 サバイバル学 生物学 が必須科目で選択科目は、魔法薬学と魔法歴史学があると告げた。
その言葉の後先生は、生徒たちに教科書配った。教科書を受け取った生徒たちは、早く読んでみたいのかざわざわとしていた。
「詳しくは、最初の授業ごとに説明されますので大丈夫です。次に寮の説明をします。」
ヘカルザー学園は、全寮制の為その説明をし出した。
寮の場所ご飯の時間門限などの説明であった。
「部屋は、二人部屋ですので協力性を学びましょう。」
説明を終えるとタイミング良くチャイムが鳴り響き目を閉じ
「それでは、解散」
その言葉を伝えると先生は、前の扉から教室を出て行った。
先生が出て行くのを見届けた生徒たちは、
各自指定された寮に向かって行った。
それを見ていたアルスとカイナの二人は、自分達も寮に行くために歩き出したのであった。
歩くこと数分学園を出た二人は、先程の入学式と先生の説明の感想を言い合ったのであった。カイナは、思い思いに
「土属性って地味だぜ!!」
それを聞いたアルスは、呆れたような顔をしながら
「複合属性かもしれないよ。まだカイナの伝説は、始まってないよ」
友を慰める言葉をはいていた。
そんな友人の言葉を聞いて、耳を真っ赤にして頬をかきながら
「当たり前だぜ!!」
その反応が可笑しかったのかアルスは、小さく肩を揺らしながらクスクスと笑っていた。アルスは、笑いながら
「カイナ君照れちゃった?」
図星を疲れ、余計に照れたのか更に真っ赤になっていく照れ隠しなのか
「りょ、寮まで競争だぜ!!」
そう告げると、カイナは、走り出しそれに続いてアルスも走り出した。
「到着だぜ!!」
走っていた二人は、お目当ての寮の前までたどり着いた。
しかし額には、汗が凄く肩で息をしておりそんな自分達の状況を危惧しカイナは、
「スタミナを、つけないと訓練保たないぜ!!」
賛同したのかアルスは、頭を上下に動かしていた。
寮に入っていく二人、玄関を進と横には、窓口があり受付の人もおり二人は、受付をすませるのであった。
受付を済ませた二人は、自分たちの部屋に向かって行った。
部屋に着いた二人。どうやら二人の部屋は、六畳程で二段ベットがある部屋であった。
どっちが上のベットを使うか話しだすカイナとアルス、しかしその話あいは白熱していき
「アルス、お前は下でもいいんだぜ!!親友に上を譲る優しさは、勇者に憧れる者として必要だぜ!!」
そんなカイナの言葉に反論するようにアルスは、
「なに言ってるのさ カイナの最初の伝説は、まさか親友から大事な所を奪うって事からはじまるの?」
白熱しながら話す二人しかしそんな話し合いも終わりを迎える。
お昼を伝えるチャイムが寮に響き渡ったのである。
育ち盛りの二人には、昼飯を抜くという発想は無く寮にある食堂に向かって行ったのである。
食堂に、つくと二人は厨房の定食受け取り口に向かった。
受け取った食事は、パンとトマトの豆スープ チキンステーキ サラダである。この寮では、毎食食事は決まっておりパンとスープはお代わり自由なのである
お腹を満たした二人は、部屋に戻るとベット争奪戦を始めたのである。しかしその話し合いの末結局ジャンケンになりアルスのグーがカイナのチョキを粉砕する形で決着をつけた。
荷物の整理を終わらせ夕食も食べた二人は、部屋での自由時間である。アルスは、剣を持ち寮の庭に素振りしに向かった。
数刻後素振りを終えたアルスは、一人寮にある大浴場に行き汗を流し就寝した。