入学式と主席
二人が走り汗を流しながらどうにか会場に突き、
会場前の受付で受付を済ませ指定された席に座る事、数分会場の中央にある円形のステージに突如もくもくと白色の煙が発生した。
その煙にビックリした100名ほどの新入生達は動揺したのかざわざわとしていた。
「静まれー!!」
突然の大声に、生徒たちの目は、その発生源である中央に、目がいっていた。煙がやんだステージには、普通のオッサンが立っていた。見た目は、普通のオッサンだったが感じられる雰囲気はとても自信に満ちており頼れる大人のようだった。
「儂がこのヘカルザー学園学園長のロナンダである。皆の入学心より感謝する。」
その声には、カリスマを感じ聞いた生徒たちは皆その学園長の言葉に飲まれていた。
「それでは、新入生代表の挨拶じゃ。新入生代表のテキナ・ロックトーン君ステージに上がって期なさい」
学園長に呼ばれ、ステージに上がる生徒。その生徒は、とても輝いている金髪学園長同様自身に満ちた立ち振る舞い方、名字があり貴族の出であることがわかった。
その生徒は、一回お辞儀すると挨拶をはじめた。
「暖かな春の訪れと共に、私たちテキナ・ロックトーンはヘカルザー学園の1年生として入学式を迎えることが出来ました。
門のところに咲き誇っている桜の花がまるで私達を歓迎しているかのようでした。
本日は、私達のために立派な入学式を行っていただきありがとうございました。」
挨拶を終えると、もう一度お辞儀をし優雅な歩行で席に戻って行った。
それを見届けた学園長は、ステージに戻り
「これにて入学式を終える各自指定された教室へ向かいなさい」
呆気なく入学式が終わり生徒たちは、呆然と言葉聞いた。