校門と歴戦
街を歩いていた二人は、段々と自分たちと同じ年代の子たちが多く歩いて入ることに気づき、カイナは、両腕を頭の後ろに組み嬉しそうに
「皆俺たちと同じ学校の生徒だぜ!!これからは、皆で切磋琢磨にお互いを磨きあうライバルたちだぜ!!」
そんな親友の言葉を聞き、照れくさそうに頬を右手人差し指でかきながら
「カイナには、負けないよ」
一瞬呆然としたものの、すぐにお腹を抱え笑い出した。
そんなに可笑しいのか呼吸を乱しながらも
「俺だってそうさ!!」
笑い疲れたのか、肩で息をしていた。カイナは、呼吸を整えながらアルスの前に立ち右手の拳を突き立て
「俺たち、親友であり最高のライバルだぜ!!」
そんなカイナに、つられたのかそれとも可笑しかったのか急に笑い出しながらも右手を開き目の前の拳の前に突き出し
「僕の勝ちだね」
親友の予想外の行動に感づいたのか笑顔で
「照れちゃったのか?アルス」
よく見てみるとアルスの両耳は、真っ赤になっており親友に認められていた事があまりに嬉しくて出た照れ隠しだったようだ。
そんな芝居にもにた事を、やり二人は、歩きだし学園に向かった。数分歩くと二人の前には、とても大きな学園の入り口についた。十メートルは、有ろう門は開その数十メートル先の正面を見ると噴水がありその周りには、四人掛けの椅子が数個円を描くように設置されていた。
その奥には、強大な建物がたっておりこれから、二人が学ぶ学園の大きさに呆気をとられていた。
門の横には、一人立っていた。
その人は、茶色い髪に服から出る両腕はまるで丸太を思わせるように太く目と雰囲気は、まるで歴戦の戦士のような人であった。
二人の事に気づいたのか真剣な表情で、口を開き
「新入生か?新入生なら書類を提示してくれ」
なれているのかマニュアル道理なのか、二人にそうなげかけた。
そんな、事よりも急に声をかけられビックリしたのか、見た目と声が怖かったのか二人は、呆然としてしまった。
「おい、大丈夫か?」
心配する大男、いや不審者に警戒してるのか何時でも動けるように目線は、二人から離さなかった。
ハッと我に返り慌てながらも、カイナは
「し、新入生だぜ!!こ、これが書類だぜ!!」
慌てて鞄から書類を出し大男に突きつけた。
それにつられたのかアルスも冷や汗を出しながらも、書類を出し同じ様に突き出した。
そんな二人の行動が可笑しかったのか急に笑い出した。
「ブ!ハハハハ!!」
そんな大男を呆然と見てる事しか出来ない二人。
大男は、笑いが収まり
「悪い悪いお前らの反応が可笑しくてな。書類は、確認した。入学式は、正面の建物に向かって行ってその右の奥の建物で行われる。早く行かないと遅刻するぞ」
大男の言葉を聞き二人は、慌てて会場に向かって走り出した。