環境が人を育てるらしい
いつもと違うかも…
君たちにひとつ聞きたい。
貴族が平民の暮らしについて学ぶために
何週間か、平民と共に生活を共有するイベント、シェアデイを知っているだろうか。
何がデイだ。何週間も監禁まがいなことをしておいて…
そもそも、ここの土地収める大貴族家族には俺含め5人兄弟姉妹だと言うのに何故、三男の俺がやるんだ。おかしいだろ。
こういうのは一番下のやつが行けばいいのだ。
おっと愚痴が先に、ようは何が言いたいかと言えばこの俺が1番の無能の烙印を押されてこんな貧乏田舎に出向いているのだ。
出迎えた家族のボンボン頭のイカついお父さんの最初の一言は今でも覚えてる
「よお、ルーク様、貴族ってどんな暮らしなのねぇねぇ?
これってお世話したんだから当然お恵っていうのは…」
最初から下の名前で呼ぶなし、図々しすぎる、俺って身分上だよね?
「ははっ」
最初に金払ったよなこいつに?その上での合意だろ、なぁ?
エンジェルスマイルで誤魔化そう、っていうか俺はお金を持たされてないのだ。
「で、いつ貰えるんですか?」
あっ、ダメだ、二重で貰う気満々や
シェアデイでの出費は何故か本人持ちになる
魔法研究で成果を出せない俺はこの日のため一生懸命に雑用して金を稼いだのだ。やりたくもないのに、強制なのに、だから嫌だったんだよ、ってか、わたくしは貴族だよね?こんなことしてて大丈夫?威厳はまだ生きてますか?
そんこんなで疲れたもののやっと研修が終わって貴族ハウスに帰ってきた
ぼんぼん頭の野郎が最後の朝までお恵は?って聞いてきたのは今でも忘れない、でも、もう毎朝こんな出来の悪い目覚ましを聞くことはもう二度とないだろう…あれ、貴族の私室に勝手に入ってきてるなあいつ。もうどうでもいいや
トントン
うん?今ってみんなもう寝てるはず…明日の朝ぐらいにみんなとの感動の再会をしようと思ったけどわざわざ来てくれたのか…ガチャ
「ルークちゃん、お疲れ、僕寂しかったよ。
会えなくて、見てルークちゃんのためにルークちゃん人形たくさん作ったの…」
「あっ、あっ、ありがとう兄さん
でも、今日は疲れたからもう寝るよ
また後で貰うね、おやすみ」
「じゃあ、一緒に寝y…
バタン
全速で自分の扉を閉めた
おめえのせいで声が裏返ったよ。
ここ(俺の家族)もそういえばあたまおかしい奴らばっかだったな。
寝よう、明日もどうせ疲れる
週一で書けたらいいな