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傭兵の為に鐘は鳴る  作者: すいきょう
第二章 或る旅人達の協奏曲
76/87

【雑談】中間人物紹介【精霊】

≪当文に登場する神様・精霊はフィクションであり、実在の神様・精霊とは一切関係ありません。≫


ズンチャッチャズンチャッチャ ♪


忘れないでね登場人物!!

< 第 二 章 中 間 報 告 ~ ♪ >


プワッパ プップー ♪


『はいっ!始まりましたね、当小説恒例の登場人物紹介~!』

『・・・・』


ゴテゴテに・・過剰に電飾で装飾された、あきらかに複数のミカン箱を繋げて創造されたであろうお立ち台に、なんとも奇妙な服を着た少年と少女の二人組が立っていた。

今時、お笑い芸人でも着ないようなラメラメのスーツで。

二人の内、少年の方はキラキラの青い・・目を細めないとまともに見れないような演芸スーツを、かたや少女の方はミラーボールもかくやというほどの、かのペーやパーでも、一歩引いてしまうかのような赤い豪奢なラメドレスを着ていた。

豪奢なのに隔絶された安物感がするのは何故だろうか。


『・・えっと、あ、今回司会を任されました物語の精霊エントルモキュワと!』

『・・・・』


少年が「さあどうぞ」とでもいうかのように掌を上に、少女へ向けた。

水を向けられた少女は・・・なぜか上を向いたまま何かを凝視しているようだ。


『・・・・』


引き攣った笑顔で、傍らの少女を肘でつつく少年。


『・・・・』


しかし、少女の冷然とした顔は、上を向いたままピクリともしなかった。


『・・えっと、真実の精霊ラヒテルレキュアの二人でお送りします~。わ~パチパチ(なに、憮然としてんのさ、出番だよ出番)』


少年が隣に立つ少女に小声で窘める。

そう言われて、少女はやっと少年を顔を見た。

わずかに眉が寄っているのを見るに、怒っているようにみえる。


『・・・これ、上の、何?フィクションって?あたし達フィクションなの?』


『いやこれは何というか、物語の埒外というか、枠外の出来事だからね、これ』


『ラチガイだろうとキ○○イだろうと、あんた、私らの存在フィクション認定されてんのよ!?もっと怒りなさいよ!全存在賭けて抵抗しなさいよっ!』


『いやいやいやいや、無理だから!超常法則からの指令だから!そうじゃなきゃ、こんな眩しいスーツなんて死んでも着ないよ!』


リアクション芸もかくやとばかりに顔の前で手を振る少年。

対する少女は・・・


『・・・別に、この服は、別に、いいのよ・・』


頬を染める少女。


『いいのかよっ!意外に気に入ったのかよっ!ソッチの方が驚きだよ!』

『うるさいわね。すりおろすわよ』


いずこからか、少女の手に現れる・・・

『・・・ひいっ!その大根おろし、どっからだしたのっ!?』

『・・・女の秘密に決まってるでしょ』

『大根おろしを隠す女の秘密って・・・』

がっくりと膝をつく少年。

そうやって少年は大人になっていくのだろう。多分。


『まあ、利用されるのは業腹だけど・・逆らえないものは仕方ないわね。さっさと済ませてやりかけのゲームの続きしないと』

さも不本意そうではあるものの、多少のやる気を見せる少女。

次の瞬間、おもむろにドレスの裾を上げると・・・いずこからか台本をとりだした。

明らかにナニカがばっちり見えるアングルではあったものの、なぜか少年が妙なナナメ立ちのポーズを取りながらアングルを遮ったので、安っぽいお色気アニメのような画が撮れていた。少年、お前は湯気か。


『・・・うん、そうだね』


そうなのかっ!?


『違う!そうじゃなくて!レキュアに言ったんだよっ!』


少年が、幻聴に反応した。


『・・・何? 急に。一体、誰に何言ってんの?モキュワ』

『え? あ、いや、そうだね、なんか誰かに言われた気がして』

首を傾げる少年。


『それは・・・霊・・・ね』


散々溜めた後、どや顔で少女が言った。フンスとか聞こえそうだ。


『・・・いやいや、僕ら既に精霊だから』


真顔で突っ込む少年だが・・・

ちょっと、時間が押してるな・・まいてまいて。


『なんか、不快なものに急かされてる感じがするわね』

『そうだね。これが例の*****なのかな・・』

『見てなさい。いつかすりおろしてやるわ』

『・・・なんでそんなにすり下ろしに拘るのさ・・・』


『えっと・・台本ではまず・・・』

『ここまでのあらすじ、だね』

『じゃあ・・・ブイあんの?』

『うん。あ、音声ないって。映像に合わせてアフレコやってって』

『活動写真かよっ!』

『でもまあ、やるしかないよ。じゃ、映像流すよー』

『えっあちょ、あ、うん、アーアー』



~ あらすじ ~


わ我らが幼年ヒーロー・アトル君が、王都へ旅立つことになったよ。

皆で応援しよう!


それとは別に、アトル君の元カノ・ウィカちゃんが『違うよレキュア、アレンジしないでよ』『なに、なんなの、じゃあ今カノ?』


アー、その今カノ・ウィカちゃんが・・『ねぇモキュワ、これ付き合ってないよね?』『関係的にはその・・微妙だよね』『真実の精霊としてはこれは看過できないわ』『うわ、無駄な使命感出しちゃった』『無駄とは何よ無駄とは。切り取るわよ』『なっその高枝切狭どこからっ!?・・・うんもういいよレキュアの好きなようにやりなよ・・』『最初っからそう言いなさいよ』


エー・・その、片思いの夢見る少女ウィカちゃんが、アトルの元へとアルザントよりはるか北のファールエン・ベルナス神聖王国から出奔してくる模様です。

同じく、二人の幼馴染のディーも何やら絡んできそうですね。

教会から何やら不穏な物品を持ち出したウィカちゃんを、表から裏から有象無象が追ってきます?

『不穏な物品ってもしかしてアレ?』

『レキュア!もういいから!脱線しなくていいからっ!』

『なによ、もう』


・・・一方、われ我らがアトル君は、おのぼりさん5人の面倒を見ることになってもうトホホ・・。


さてさて、アトル君とウィカちゃんとディーは再会できるのかな?

ウィカちゃんの妄想は実現するのかな?

楽しみだね!!


『レキュア・・・アフレコすごい棒読みだったね』

『仕方ないじゃない!こんな仕事やったことないんだもの!』

憮然と頬を膨らませる少女。

『ま、まあ、いいか。えっと次は・・・』

『登場人物紹介だね。この企画そのものだね』

『今度はあんたがやりなさいよね』

『別にいいけど、これはテロップで出るだけだよ?』

『なによ!?あんただけ簡単じゃない!』

『えっと、副音声として、一人一人にコメント入れていくんだって』

『・・・なに?これ、何アニメ?人気作品気取り?恥ずかしくない?』


天から、空気を引き裂き雷が少女の頭に落ちた。


プシュー


どこかの漫画のように、真っ黒になる少女。


『・・・ガクガクブルブル』

『・・・ガッフッ』


とても良く焼けました。


~ 登場人物 ~


♧ アトル・ラインレッド

もうすぐ9歳というか、王都への旅の間に9歳になってお誕生日が祝ってもらえないことに気付いた8歳児。


『話が進むうちに、温厚どころか、計算高く武力を誇示するインテリヤ○ザみたいな子になっちゃったね』『みたい・・どころじゃなくそのものよね』『・・そんなアトルクンだけど見捨てないであげてね!』


♡ ウィカ

ファールエン・ベルナス神聖王国王都エイニスにあるユゼニ娼館で生まれ育ったもうすぐ8歳の少女。


『ヘンタイさんに襲われたところで魔法が発現し、ぶっ殺しちゃったそうだよ!その魔法を見染められて娼館の大元のマフィアのボスから“片腕盗り”なる暗殺者に預けられたらしいね!暗殺だって!怖いね!』

『いや、別に、それ、当然じゃない?そんなのぶっ殺せばいいのよ』

『・・・』

『・・・』

『・・・せ、性格的には、現実に擦れていながらも、白馬の王子様に憧れている部分もあり、それが微妙に混ざり合った、そこそこ重い子かな?』

『は?どこが重いの?普通じゃない。王子様だって来るわよ。つまんない評論家ぶると、ねじ切るわよ』

『ごべんなざい』


☘ ディー

アトルとウィカのお友達。


『まだあまり表には出てこない子だね』

『そうね』

『えっと、教団内での人造聖者計か・・あ、うんえっと・・・てへっ!・・教団の結構重要な地位にいる子で、すごい美形だよ!あやかりたいね!』

『え、なに、なんて書いてあったの?』

『だめっ!ああっ!』


♢ クー

『アトルの友達のコグマだよ!かわいいね!』


LV 12

HP 1276/1276

MP 1501/1501

SP 200/200

攻撃力・コグマ5頭分

防御力・ふさふさ

瞬発力・よちよち

賢さ・いい子

所持スキル 

『土魔法総合:Lv9』『水魔法総合:Lv9』『使い魔:相転移』『念話:Lv1』『回復魔法:Lv6』『ゴロゴロ:Lv10』『モフモフ:Lv10』『遊ぶ:Lv10』『おねだり:Lv10』『神獣魔法:熊』『精霊視』『神獣の導き』『森神の加護』『滅びのクマ踊り:Lv1』『月を噛む熊:Lv1』

称号

『アトルの友達』『毛玉魔獣』『毛玉大王』『みんなのアイドル』『神獣の子』『甘えん坊将軍』『風呂好き』『アザレアの徘徊者』『蜘蛛殺し』

備考:地球に生息している、大体生後2~3カ月のツキノワグマの子熊に酷似しているが、本質的には全くの別種。

神獣・熊の寿命は約700~1000年。クーは生後5年経つがまだまだ幼体。およそ150~200年かけて成体になる。

あちょるとぽぅれが大好き。


『・・・なに、急にこのステータス表みたいなの?』

『作ってみた』

『なんで?』

『真実・・だから?』

『え、なに、この、ふさふさとかよちよちとか。ステータスでもなんでもないじゃないか』

『モキュワ・・・真実って、時に残酷なものなの・・』

『なんで、ボクを諭すような目になってんのさっ!』


『あとは・・・メインキャラじゃないので、ざっとだね』

『あーうん、あたしちょっと疲れたから、モキュワやっといて』


少女はお立ち台に腰かけると、いずこからか取り出したペットボトルのお茶をぐびぐびと飲み始めた。

だからなぜそこにいる、少年。


『・・・・』


♢ ラインレッド家の人々


エルレイズ・ナハウ・ラインレッド子爵 ・・・ ラインレッド子爵家の現当主。典型的な長男気質。気苦労が多いが、有能な為政者。愛妻家。


メルリーナ・ラインレッド ・・・ 子爵夫人。5人の娘がいるけど男児がいなかったので養子待遇とはいえ男子のアトルを溺愛してやまないが、いろいろ強制してこないだけまだ良心的。元戦乙女。


マルセス・ラインレッド ・・・ 次期子爵の隣の男爵家からの入り婿。優眼鏡。泣き上戸。


エディナ・ラインレッド ・・・ 子爵の長女。マルセスの妻。二人の子持ち。夫を立てる良妻だが、やや押し出しが弱く、方々で夫を盾にしているという噂も。


ディナー・ラインレッド ・・・ マルセスとエディナの長女。王都の王太子を見据え、時期王妃を狙っている。さながら『ラインレッドの雌鷹』


ブラン・ラインレッド ・・・ 次女。クー大好き幼女。帰るときに泣き喚いた。


ナフィカ・ラインレッド ・・・ 子爵の次女。鉄面皮スキルマスター。ご当地新聞アザレアセブンにて、5年連続『踏まれてみたい女性 NO.1』に選ばれる。


アミエ・ラインレッド ・・・ 子爵の末娘。市井に下り、ご当地新聞アザレアセブンの記者として活動中。本人は庶民に混じって一生懸命に働いているつもりだが、5女でも貴族、周りが気が気じゃない。子爵家のSPが付いているのにも気が付いていないようだ。


三女・四女 ・・・ 他家に嫁いでいる。



Φ ファールエン・ベルナス神聖王国


~ オリアス教会 ~


マルー司教 ・・・ 悪巧み3人衆の一人。小太りのおっさん。カドゥ派の司教。教義の為、女性と致せない。なのに懸想して報われないと知ると焼き討ちしたというアレな人。結局どうしたかったのさ。


アディスタ ・・・ 悪巧み3人衆の一人。原典派司教補。神経質そうなおっさん。原典派はストイックな戦神崇拝主義。温和な融和派のメディア派とは反りが合わない。実質、教団実働部隊の取りまとめをしている。“聖者の徒弟”なる実験部隊についても研究を進めている。


アルテ ・・・ 悪巧み3人衆の一人。二十歳前後のお姉さん。その実、神聖王国に根を張る闇の諜報組織“闇神の耳”の代表代理。露出の多い女を押し出した格好のクセに、粗雑な言葉を話す。どんな時も眼が笑ってないと仲間内でも評判の娘さん。


ラネー大司教 ・・・ フィジー派のNO.1。でもお飾りっぽく、求心力が無い。


セレノ司教 ・・・ メディア派のNO.1。レティカに入れあげてる司教様。結構なナイスミドルで人気が高い。マルー司教の劣等感の大元。


カンザ大司教 ・・・フィジー派の元NO.1。故人。大変なカリスマを持っていたが急死してしまった。


マディウス

ロッキア

ジャンガー

教会所属の最高戦力『聖騎士』のメンバー。どうやら金や名声に弱い模様。


~ ユゼニ娼館 ~


レティカ ・・・ ウィカのお母さん。どういう経緯で娼婦になったかは不明。ウィカは娼館に来る以前に産んだ子と思われる。それまでの人生はどうあれセレノ司教と恋仲にあった模様。しかし、異端審問官の強襲に会い死亡。


ダリア姉さん ・・・ ウィカの姉貴分の娼婦。異端審問の焼き討ちで死亡。


メトラ姉さん ・・・ ウィカの姉貴分の娼婦。異端審問の焼き討ちで死亡。


ベレーズおばさん ・・・ 娼館の下働きの世話好きのおばさん。


~ 新人冒険者 ~


ラベル ・・・ 幼馴染冒険者5人組のリーダー。前髪で見えない鈍感系。アトルさえいなければ主人公だったかもしれない。努力家だし責任感は強いが、いろいろ詰めが甘い。いや、それも主人公特性の内だろうか?


テプラ ・・・ 幼馴染冒険者5人組の弓士。いつも明るいムードメーカー。感覚派で楽観主義、ませているようで結構お子様。恋に恋するタイプではなく、お友達付き合いの方が楽しいタイプ。理想のタイプは『甘やかしてくれる人』。ツインテかポニテか毎朝悩む。


タッカー ・・・ 幼馴染冒険者5人組の双剣士。やんちゃ系の男だが、義には厚いようだ。何に感化されたのかアトルの事をアニキと呼ぶようになった。それでいいのか15歳。双剣無双が夢らしい。それでいいのか15歳。


ドンコウ ・・・ 幼馴染冒険者5人組のタンク。シャイで無口で優し気な大柄の男だが、腕力・体力・耐久力・持久力、どれをとっても5人中最高。アトルもドンコウなら一流の戦士になれる可能性を感じている。が、そのキャラクター上、もっともアトルに死亡フラグ警戒されている。


ライラ ・・・ 幼馴染冒険者5人組の魔術士。見た目学級委員長オーラを放つ。低レベル魔術しか使えないのでパ-ティーの財政管理も任されている。薬師の娘で薬学知識があり、生まれ持って『毒耐性』を持ち、味覚で薬効が解る『薬効判別』をも持っている半魔法体質。


~ 冒険者ギルド・ドーマ支部 ~


セリネ・アイルゼン ・・・ アイルゼン伯爵の5女でドーマ代官バルザの妻で冒険者ギルド・ドーマ支部のギルドマスター。30代前半だけど若く見えるのは日々の努力か。

あまり愛想のいい方ではなく、固い物言いをする人だが、以前ギルド幹部会の席で夫の事を「バルたん」と言ってしまい、顔を真っ赤にして退場してしまったという黒歴史を持っている。以来「バルたん」は禁句。フォフォフォフォ。


コルロ ・・・ ギルド幹部。長髪。頭が固い。スカしてる。

ガイドウ ・・・ ギルド幹部。角刈り。体育会系。


バーコード ・・・ ギルド一階、申請課課長。左から右へバーコードしている。あることで手に入れたお金は全部愛人に貢いでいた模様。私はこれで会社を辞めました、を地で行くと言えば行くのか。


バイト ・・・ 王都から逃げてきた犯罪者集団の小物。冒険者に成りすまして右も左もわからない新人冒険者を拉致して売り飛ばしていた。その後、“置いてけぼりの刑”にて、消息不明。


拉致集団 ・・・ 王都から逃げてきた犯罪集団。新人冒険者を待ち伏せするために森の奥に潜んでいたところ、サル頭の大群に遭遇し、美味しく頂かれてしまった。


ニーフ ・・・ 人身売買のブローカー。


~ ドーマの民 ~


バルザ・アイルゼン ・・・ ドーマ代官。アイルゼン家に婿に入っている。


シシット ・・・ ドーマに店を構える酒場<宵闇の蝙蝠亭>店主。裏ではアイルゼンを含む西アルザントに根を張る諜報組織<影に潜む目>の西南区域担当の幹部。


~ その他の人 ~


ロウベルの宿屋の親父 ・・・ メルレース街道沿いにある宿場町ロウベルで宿屋チェーン<バラドの宿屋>営む・・いや息子に譲ったので手伝う親父。仕事のほとんどの権限を息子に簒奪され、今やカウンター親父と化している。しかしその人脈は広いため、まだまだ息子には負けない気満々。・・・と思ったら、初孫が生まれもうデレデレになってダラダラ。


ロウベル宿屋の馬屋の丁稚少年 ・・・ 冒険者になって一攫千金を夢見る少年。アトルとそう変わらない歳。勤務態度はなかなか真面目で、それなりに察しも手際が良いので主人に重宝されている。奉公先の主人の生まれたばかりの娘の世話を任されることも度々あり、将来、自分の妻になる赤子の面倒を見ている。その事実を今その少年は知らないけど。


メイドさん ・・・ ラインレッド子爵家に勤めるメイドさん。実は以前アトルが開催したお見合いパーティに参加したことがある・・そう、その席でイケメン粉屋の旦那を取り合ってキャットファイトを繰り広げた女性。その痴態をアトルに見られていたので、子爵邸にアトルが来て、ちょっとドキドキしていたが、気づかれてはいないようでちょっとホッとした時にアトルがはっちゃけてポットを落してしまった。ちなみにアトルは気づいている。


街道行商人の家族 ・・・ アトルが街道で出会った行商人とその妻、二人の子供の4人家族。アザレアとヴィンガーデンドを行ったり来たりしてる。彼らに関しては・・また語ることがあるかもしれない・・。


冒険者ギルド・ドーマ支部の一階にいた冒険者達 ・・・ 新人冒険者の5人を糾弾していた冒険者達。噛み付くのが大好き。でも強そうな人は怖い。典型的なスネちゃま達。そのうちママーっていうかも。アトルに威嚇されると一瞬で黙り込んでしまった。その後、「へっ、あんなガキたいしたことねぇよ!次会ったらワンパンだね!」と酒場で息巻いているところをアトルに発見され、正座説教される。泣いてもいいんだよ?


グレイ運搬人 ・・・ シシットの部下みたいな強面の兄ちゃん達。明らかにカタギじゃない顔をしているが、二人ともドーマ酒場組合の若旦那仲間。シシットの幼馴染でもある。かつてはドーマの三バカと呼ばれ、侮られていた。ちょいちょいシシットとつるんでは、ノリノリではっちゃける年中少年。



『とりあえず、終わった、ね』

『・・・』

『しかし、これ、ほんとに人物紹介・・・なんだろうか。本編上不必要な情報満載だね。名前付きより、名無しの方が説明が長いなんて、一体誰得の情報なんだか・・』

『・・レキュア?』

『・・・』

『・・・』

返事が無い、只の・・


『・・・ZZZZ』


『ぎゃっ!寝てるよこの人っ!!』

そう叫ぶと、少年はバタリと後ろに倒れた。どうやら気力を使い果たし意識を失ったらしい。


タラリラタッタ タラリラタッタ♪


お立ち台周辺の地面が、回転しながら沈んでいく。

少年と少女と共に。

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