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まずは下ごしらえ

皆さまこの度はようこそお越しくださいました!


わたくし、こちらの城でメイドをしておりますシュロ・グリュンと申します。

皆さまがこの、王宮・ランターナ城へいらっしゃると伺いまして、

今回は僭越ながらお部屋まで案内をさせていただくことになりました。

どうぞお付き合いのほど、よろしくお願いいたします。




失礼ですが、どちらからいらっしゃったので?


まあ!随分遠いところからのお越しですね。

ではまず、この国のことを少々お話しましょう。



通称『神の愛した国』

それがここ、ランターナです。


活気溢れる城下町は、朝から晩まで人と物とお金が行き交い、

郊外に出れば、見渡す限りの田畑が体いっぱいに実りをつけます。

北にそびえる山々は、四季折々の彩りを見せ、

南に広がる海からは、潮風と共に新鮮な魚介をもたらし…


ええ、ありがとうございます。

国を美しいと褒めていただくことは、国民にとってなによりの喜びです。

どうぞ、お時間がございましたら城下町などを散策なさってみて下さいませ。



全てが途絶えことなく、全てが共存し合い暮らす、美しき国ランターナ。

他国からしてみれば、こんなに魅力的な土地はありません。

遠い昔からランターナは、幾度も他国より狙われ続けていました。


しかしながら、この国は1度たりとも他国の手に渡ったことはございません。

受け継がれてきたのは、豊かな自然だけではないのです。



皆さまがこちらにいらっしゃる際、軍の方が護衛に付かれていましたでしょう?


え?なんだか近寄り難い空気でしたか?

ふふ、実は私もそうなのです。

なんと言いますか、雰囲気がやはり一般人とは違いますものね。

それに、私のようなメイドにはあまり関わりの無い方々ですから余計に…

っと、申し訳ございません。話が脱線しましたね。


話を戻しましょう。

あの軍の存在こそが、この国もう一つの宝。

諸国随一とも謳われる我が軍は、これまで多くの戦いに勝利をもたらし、

この国をずっと守り続けてきたのです。


先日、小規模な戦が国境付近で起きていたのですが、それにも無事に勝利を収めまして

実は本日、それを祝した宴が催されるのですよ。

皆さまはタイミングがよろしかったですね。ぜひ宴にもいらしてくださいな。



せっかくですので、軍についても簡単ではございますが紹介いたしましょうか。


我が国の軍は大きく分けて10の部隊に別れています。

それぞれに担当が割り振られていまして、主に城や城下の治安を守っているのが1番隊。

この部隊こそが軍の要です。一番の戦力を有する部隊でありますから。

おそらく、皆さんの護衛も、この部隊のどなたかだったのでしょう。


あとはそうですね、

軍の頭脳とも呼ばれ、情報収集や戦術を操ることに長ける2番隊、

王族の護衛を務める3番隊ですとか、

山間部の治安を守る7番隊、臨海部や海上を守る8番隊、

10番隊は若手、いわゆる見習いの部隊でございます。


もし興味がおありでしたら、兵舎の見学の申請をいたしますが、いかがですか?


え?最初の護衛の方が恐ろしかったから、ちょっと遠慮したい?

そ、そうですか…




ああ、お話の最中ではございましたが、到着いたしました。

こちらが皆さまにご用意させていただいたお部屋になります。

まずはどうぞ、ごゆっくりとおくつろぎくださいませ。



私はこれにて失礼させていただきます。



どうぞ、この(物語)をお楽しみくださいますよう。




旅人は、遠い電子の海の向こうからやってきたんですって。


酉年だ!そうだ!鶏だ!

という謎の衝動に駆られ、ずいぶん放置していた作品をリメイクして

新たに書き始めてみようと思い立ちました。

元の文章とガラッと変わっていますが

どうぞ、この新種の鶏も可愛がってやっていただけると幸いです。

やっぱりのんびり更新になってしまいますが、

きっとこの鶏を立派に調理してみせましょう!

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