表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/13

第3話

あたしが実際に片山の存在を知ったのは新学期が始まってまもなくの事だった。

彼は一年の頃からあたしの周りでもカッコいいとウワサにはなっていた。それまではクラスの男子たちに特別興味はなかったし、そりゃカッコいいと思う子はいるにはいたけど、アタックして彼女になろうなんて考えは持たなかった。


細身で背が高くて、サラサラのうす茶色に染めた髪。重い奥二重のあたしとは大違いのくっきりとした二重。片山の周りにはいつも誰かがいて男子からも女子からも人気がある。確かにウワサになるだけの要素は十分持っていた。


その日。

忘れもしない、春に似合わずひどい雨が降っていたあの日。

あたしは三年の女子から呼び出されていろいろと文句をつけられていた。

彼女たちが言うには、あたしの目が人をバカにしているみたいで頭にくるんだそうだ。

目つきの悪さに因縁をつけられるのはこれまでにもあった。

でもその日の朝から続く雨に心底うんざりしていたあたしは、つい先輩たちに反抗的な態度をとってしまい、いちゃもんだけでは済まされなくなってしまった。

もちろん少しは反撃もしたけど、でも3対1なんて卑怯だと思う。

あたしは散々突き飛ばされて平手打ちなどくらったあげく、靴下のまま外に放り出されてしまった。

怒りと悔しさから涙が込み上げてきて、あたしは一人ずぶ濡れになりながらしばらく立ちすくんでいたと思う。

人前で泣くなんてみっともない事するくらいなら、死んだ方がマシ。

だけど今は誰もあたしの事なんか見てないし、もし誰かに見られても雨が涙を流してくれる―――・・


その時だった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ