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第7話 聖女(男)、仕事着を選ぶ
大勢の修道女に囲まれるのにもだんだんと慣れてきた。
毎朝毎朝、どピンクの絨毯の上に列をなす。
「またこのドレスか」
「聖女様の衣装ですから」
「俺、男なんだけど」
「(無視)」
ドレスの紐は時間をかけて編み上げられる。
その間、騎士はずっと目を伏せている。
「別にいいぞ。男だし」
「いえ、そういうわけにはいきません」
ずっとこの調子だ。
終わったらしい。
立ち上がった。
裾を踏んだ。
真白のドレスに靴の跡。
「…」
誰も何も言わない。
「白、やめないか」
「はい」
裾だけ青に染められた。
聖女は天と地を結んだ。
清浄なる天の青を、地に導く。
ーー聖読本第二集




