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番外編2 修道女、聖務を全うする&番外編3 馬、草食べる
番外編2 修道女、聖務を全うする
この水色の裾は王城付き修道女の証。
王都の喧騒は驚くほど近い。
俗世にまみれる?
いいえ、日々心は洗われるのです。
祈りを捧げる聖女様の後ろには、今日も騎士様がいる。
この胸の高鳴り…!
これが信仰…!
近づく距離、越えぬ壁、触れぬ手を。
今日も私は書き留める。
(聖読本第五集、頒布中。
特別付録は聖女凱旋図複製版画)
番外編3 馬、草食べる
従っていれば平穏に生きられる。
それは間違いだ。
自律だ。
光からは、逃げねばならないのだ。
「馬ー」
いつものやつが来た。
光はない。
草はある。
よし。
首のあたりを撫でられる。
仕事だ。
運ぶのが仕事だ。
走るのは、鎧のやつがやる。
自律だ。
また光りだした。
帰ろう。
「馬ー。ただいまー」
草を食べた。




