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番外編1 護衛騎士、永遠を誓う
あの花びらが舞う光景を、忘れることはない。
馬のいななき、叫び声。揺れる馬車。
それらが光の矢のように過ぎ去っていく。
足が回らない。見失う。
何をやっている…!
残されたのはただ、花ばかり。
「まあ、そいつただの馬鹿だし許してやれよ」
何でもなかったかのように笑う。こちらを責めもしない。
この方はまさに聖女だ。
対して自分はどうだ?全く騎士ではない。
馬車や馬具には花が咲き乱れている。どれだけの力を使ったことだろう。
握り締めた拳の震えが止まらない。
「この度は、誠に…」
「ん?気にするなよ。ま、次からは気をつけてくれよな!」
「…はい」
誓う。
二度とそばを離れない。
決して失わない。
私は、聖女の騎士だ。




