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「トウラ」と名乗る人物からの電話は、記録しないでください  作者: ブルマ提督


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22/38

10/7 トウラ

日付:10/7

担当:中田

内容:なし

備考欄:「トウラ」から連絡。

何か話していましたが、切断。クローズします。



通話記録

中田「はい、イロージョンガードの中田が担当いたします」

――なかだ……なかだ……あ、中田さん

中田「? はい、中田です」

――こんにちは。えっと、そちらの二階について、のことで

中田「二階、でしょうか」

――はい。

中田「私どもの働いている社屋には、二階はありませんが……」(激しいノイズ)

――いえ、あの、中田さんの家のことで

中田「私?」(切断ボタンを押した形跡アリ)

――はい。騒がしいらしくて。……何かありましたか?

中田(短く息を呑む音が聞こえる)「……っい、いえ。何でもありません。今日は、どういった用事でしょうか」

――…っ……、あれ(ノイズが激しく聞き取り不可)

中田「お客様?」

――ちょっと……まってください……。えっと……。あーあー(小さく聞こえる)

中田「はい」

――あー、よし。いえ、あの、中田さんの二階なんですけど。夜中、一定の回数で物音が聞こえません? 大きいものを落とす……感じ」


(通話中、ドンと音がする)


中田「え……」


(数秒、無音)

――多分してますよね。何とかしたほうがいいです(数度、ドンと音がする)


中田「あの……お客様は……今、どこから……」(右クリックのカチカチ音が聞こえる。切断ボタンを連打している)

――大丈夫です。何とかできますから。それだけです。じゃ、トウラでした

(切断する数秒前に、ドンという音と悲鳴)

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