10/5 内藤氏からの転送
日付:10/5
担当:佐藤
内容:一般窓口からの転送
備考欄:契約関連。
一般窓口からの転送。内藤氏と思われる人物からの転送。
引継ぎをしましたが、不明瞭のため中口SVに相談。
内藤氏の在籍確認が取れないため、特殊案件と判明。
許可を取って保留中に切断。
切断について、本部社員の吉野さん許可済みです。
現在、対応協議中との事でクローズします。
以下、通話記録
佐藤「はい。第二窓口の佐藤です」
――えっと、内藤? です
佐藤「すいません、どこの部署の内藤さんですか?」
――一般? 窓口です(ノイズが酷く聞き取りづらい)
佐藤「一般の内藤さんですね。ありがとうございます。お客様は何にお困りですか?」
――お困り? ……うんと……確かに……困ってると思う……
(佐藤、モニタリング要請。中口SVが確認)
佐藤「わかりました。内容はまだ聞いていないという事ですか?」
――うん、まぁ……聞いてはいるけど
佐藤「いったん、こっちで確認するので保留しますね」
――ほりゅう? うん
(保留音。かすかに聞こえる佐藤と中口SVの声)
佐藤「中口さん、すいません」
中口「いいよ、いいよ。で、どうしたの」
佐藤「一般の内藤さんからの転送なんですけど、新人ですか? たどたどしくて。ちょっと、お客さんの温度感が分からないので受けたくないんですよね」
中口「聞いてたけど、確かにそうだねぇ。……ちょっと確認してくる」
佐藤「ありがとうございます。お願いします」
(保留を切って、内藤にもう少し待つよう話す佐藤)
佐藤「……うん、新人かな。やだなぁ。温度が高いお客さんだと、こっちが上司と思われるじゃん? それで勝手に怒られるとかさ。……うんうん、前あったよね」(恐らく、隣と話している?)
中口「佐藤さん! 切って、電話!」(少々声が小さい。遠くから叫んでいる)
佐藤「え、でもお客さんがいるかも」
中口「特殊案件だった。内藤って人、いない」
佐藤「え」
中口「保留開けなくていい。切って。許可貰ってるから」
中口SVの言葉と同時に切断




