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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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修一編5

ケイゴはナオの家である写真を見つけた。修一が心理学の学会に教授と行った時の写真だ。それを親分の側近にメールした。


本物の修一とKAHO家にミラと一緒に来たガタイの良い悪人ヅラ、そしてもう1人、線の細い繊細そうな優男が映った写真。


ケイゴは確信する。今回はこの写真の人物達が関わっている。そして本命は修一でもガタイの良い男でも無く、人畜無害そうなこの男。何故そう思ったか分からない。ただ直感がそう告げる。


ミラは人に恨まれるタイプでは無い事を鑑みると、親分関連で間違いない。顔さえ分かれば後は簡単だ。7人当たれば本人に行き着けると言われる世の中だ。KAHO家にはその倍以上の人間がいる。


『修一と思っていた人物は修一じゃ有りませんでした。この写真の優男を知っていますか?』


そうメールを送った。顔と名前が分かったなら情報収集は容易い。そして案の定正体が判明した。生い立ちから現在の様子まで。そして邸宅も。


「見つけた。絶対に逃がさない。待っていろ。」


ケイゴはパソコンの画面を睨みながら呟くのだった。




***



「修一、もう帰って来たんだね。」


「はい、先生が望まれた調査報告を纏めて、急いで帰って来ました。」


「そうか。ご苦労様。ゆっくり休んでね。」


「ありがとうございます。せっかく帰って来たので、ミラちゃんに挨拶して来ます。」


「そうか。」


本物の修一は久しぶりにミラの滞在している部屋へ行った。


コンコンコン


ミラの「どうぞ」の声が聞こえる。そっと開けて入ると、儚げな笑顔をしたミラがベッドから体を起こしてくれる。


「どうしたの?体調悪いの?」


「大丈夫です。たまに頭が痛くなるだけです。しばらくしたら良くなるので。」


「そっか。痛みを取る暗示を掛けてあげるね。」


修一はいつもの様に暗示を掛けてくれる。スッと痛みが引く。


「さぁ、もう暫く寝るといいよ。」


その声に合わせて、睡眠に誘われる。


「修一…さん…ありが……。」


最後まで言い終わる前に睡眠に落ちるミラ。


「僕が助けるから。」


修一はミラの頭を撫でるのだった。

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