修一編4
今後の辻褄を合わせる為に、少し修正しました。
KAHO邸
ケイゴから写真付きのメッセージが届く。『修一と思っていた人物は修一じゃない。』そんな言葉と共に。
「親分、ケイゴからメッセージが来ました。こいつを知っていますか?」
親分の側近が写真を見せる。その写真に親分は驚いた顔をする。
「ど、どうされましたか!?」
「こいつは…まさか…。」
「親分?」
「東雲…。」
「東雲?って、中立の派閥でしたよね?しかも当主が亡くなった事で一気に崩れた家だ。」
「…あぁ。しかし、この写真は東雲に生き写しだ…。」
「身内でしょうか?」
「…分からない。でも…。」
「何かあるんですか?」
「ケイゴに連絡してくれ。」
側近はケイゴと連絡を繋ぐ。
「東雲は私の親友だった。幼馴染で利口だった東雲は、家計の為学校を中退して起業したんだ。それが成功して一代で財を気づいた。私は昔から裏社会に近い家柄だったから、いつも後ろ暗い事を背負っていた。ある時そんな家に嫌気がさして足抜けを東雲に手伝ってもらってしまった。その途中でKAHOの手のものに撃たれたんだ。私を庇って…。」
『…。親分、東雲家に身内は?』
「妹がいたはずだ。しかしそっちも既に他界しているはずだ。でも未婚だったはず。」
『未婚だからといって子供が生まれないわけでは有りませんから。』
「そうだが…そんな話は…。」
『兎に角戻ります!』
電話が切れる。
「ケイゴが帰って来る前に東雲家について調べろ。時間が無い。」
「「「はい!!!」」」
******
東雲家の調査を初めて数時間後、調査に向かった者たちが全員り、親分の側近に報告する。
「どうだった?」
「はい、親分の友人『東雲敬三』には子供がおりませんが、その妹『明美』は未婚で女児の『優子』を産んでおり、『優子』は男児『豊』を産んでいます。写真の男は『豊』ではないかと。」
「分かった。親分に報告してくる。」
数分後、側近と親分がリビングに来る。
「今日はもう遅い。ミラを取り戻しに行く。」
「「「はい!」」」
「作戦を考えるぞ。ケイゴ!」
「はい、既に考えてあります。」
ケイゴは作戦や皆の動きなどを説明する。
(絶対にミラを取り戻す。例え俺のことを忘れたとしても。もう一度…。)
複雑な思いを抱えて、数夜を明かした。




