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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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コスプレ喫茶1

「あと30分で客入れです。前半の人は着替えて。後半の人は時間に遅れない様に戻って来て下さい。」


このチームのリーダーであるレナが指揮を執る。それに合わせて皆んながそれぞれ動き始める。前半であるケイゴと荒木、ミラとレナは、早速着替える。


ケイゴは執事、荒木はかぼちゃパンツの王子様、レナはプリンセス、そしてミラはメイドだ。


本日前半のコンセプトは王城でのお茶会だ。ミラの見立て通り、ケイゴはいつもに増してかっこいい!2割増しだ。荒木はお笑いでかぼちゃパンツを選んだが、これが意外とよく似合っている。


(イケメンは金髪かぼちゃパンツも着こなしてしまうのだろうか?)


そんな事を考えながらミラが衣装を着て出ていくと、ケイゴが酷く驚いた顔をする。


(そっか、衣装を見るのは初めてだもんね。)


メイド服になった事は伝えてあったが、実際に見るのは初めてだから驚いたのだろう。メイド服といっても、機能性重視のものではなくベルフィーユメイド服だ。


しかも黒ベースに赤が差し色になっている大人カラー。黒のガーターストッキングに黒のエナメル靴。ケイゴが選んだだけあって、スカートは膝が10cm出る程度。中に見せる用のドロワーズも履いている。


「きゃー!ミラちゃんちょーかわいい!!」


「レナ先輩、ありがとうございます。どうかな…?ケイゴ?」


「…。」


ケイゴは難しい顔をしている。


「ケイゴ?」


ミラはケイゴを覗き込む。


「…。以前のよりはましです。スカートがもう少し長くてもいいくらいです。メイド服なら、本当は長袖ロングスカート、首も詰まった感じにしたかったですが、これが1番露出が少ない物でしたから。」


「私はこのメイド服気に入ってるよ!こんなフリフリの

着る機会ないもん。私は嬉しいよ!」


ミラはとびきりの笑顔で言う。


「生活に必要無いし、こんなフリフリ自分で買うと恥ずかしいけど、こういう口実があると良いね!これを選んでくれてありがと!」


「…お嬢がお喜びなら、それで良いです。」


そう言いつつ、あまり嬉しそうでは無い表情だった。




******



いよいよお客様が入ってくる。外には沢山の人の行列ができている。


「お待たせしました!いらっしゃいませ!」


レナが席に案内すると、次々に入ってきてすぐに満席になってしまう。それぞれの席に、担当がメニューを持って行くと、注文もどんどん入る。バックヤードに声を掛けると、それぞれの家の使用人達が用意してくれる。


そんな中で、ある人物がミラに声を掛ける。


「ミラ、ちょっと座らないか?」


「あっ!お祖父ちゃん!来てくれたんだね!ありがと^_^私仕事中なんだよ。」


「良いから、少し座りなさい。」


物を言わさない雰囲気だ。


「…はい。」


それを見ていた他の人達は、チラチラとこちらを見ていた。

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