表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

82/243

前夜祭

学園祭は前夜祭・本祭・後夜祭を3日に分けて行われる。前夜祭は学生のみの参加、客を入れての本祭が二日あり、二日目の夜に後夜祭となっている。


学園祭で集まったお金は、経費を除いて全額寄付する事になっており、寄付先はそれぞれのチームに委ねられている。



******



「レディース&ジェントルメーン!皆さん、グラスはお手元にあるでしょうか。理事長挨拶の後乾杯の音頭となりますので、まだの方はご準備下さい。理事長より桜華学園祭開催のお言葉を頂きたいと思います。」


「皆さん、忙しい学生生活の中で、一ヶ月前より準備してきた学園祭がいよいよ始まります。サークルや部活によっては、もっと前から準備なさった方々もいるでしょう。学園祭が初めての方、今年で最後の方、色々な思いを抱えながら今日まで頑張って来られたと思います。その頑張りが、楽しい学園祭となって皆さんに返って来るかたでしょう。最後になりますが、安全に楽しく、そして皆さんの心に残る最高の学園祭となる事を祈り、ここに開催を宣言致します。それでは皆さま、グラスをお待ち下さい。乾杯!」


『カンパーイ!!!!』


全方向から楽しそうな乾杯の声が聞こえる。その瞬間、打ち上げ花火がドーンと暗くなり出した空を彩る。それも何発も!これが執行部が用意していた学生達へのサプライズ。そう、ナオがミラに相談していた前夜祭の出し物だ。


「わー!凄い!!こんなの初めてじゃない!?」



「うん!毎年もっと地味だもんね。すぐステージ始まるし。」


「今年の執行部、高大合同にしたり花火したり、新しい事ばっかりだけど、メッチャアイディアが良いね!有能!」


そんな絶賛の声が周りから聞こえ、準備したナオとアイディアを出したミラは感動する。


「ねぇ、ナオの頑張りが褒められてるよ^_^」


「ミラのアイディアのおかげだよー!」


「いやいや、私は見たいものを見たいって言っただけよ。来年は音楽とも合わせたり、レーザーとの共演とかもいいよね。するジェクションマッピングとかさぁ。」


「まさか発展まで考えてくれるとは。」


2人は見合わせて笑う。


「わーーー」


再び会場が湧き上がる。花火が導火線に伝いカーテン状に火花を散らす。まるで火花の滝である。その滝画割れたのと同時に、真ん中から3人のパフォーマーが現れる。


パフォーマーは花火のカーテンにトーチをかざし火をつける。トーチからステッキの両端に火を分けていく。それぞれのパフォーマーに火が行き渡ると、激しくファイアダンスが始まる。


闇夜に浮かぶ火の玉が、まるで遊んでいるかの様に音楽に合わせて舞い踊る。人間離れしたその演技に学生達は釘付けとなる。曲の終わりと同時にポーズを決めると、割らればかりの拍手がコダマした。


一瞬の静寂の後に会場は一気に湧き上がる!それを皮切りに有志のステージが始まる。バンドや演舞、ダンスなど10組が日頃の練習の成果を発揮していった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ