学園祭の準備1
投稿が遅くなってすみません。最近寝落ちしてしまいます
「今日から、学園祭の準備を始めていくぞ!」
担任の結城先生は、ワクワクした顔で言う。
「今までは高等部と大学部が別で出し物をしていたが、今年は合同でする事になった。毎年人手不足に陥っているからだ。基本的には部活やサークル単位でやる事になった。入って無い者は、どこかのチームに入れてもらう事になっている。さぁ、授業時間内での準備の回数はあまり無いから、すぐ移動する様に。無所属10名は俺が振り分けるから集合!」
***大学部
コンコンとミラはある教室をノックする。「待ってたよ」といいながら男の人が開けてくれる。中には先日の秘書で来た時に顔合わせしたメンバーが集まっている。椅子に座ったケイゴと目が合い、ケイゴがスッと来て椅子までエスコートしてくれる。
「藤ノ宮君も来たか。」
ケイゴの視線を追いかけ後ろを振り向くと、知らない男子生徒が立っている。
「ひとまず中へどうぞ。」
「はい、全員揃ったところで先ずは自己紹介といきましょうか。」
先日ケイゴの腕に絡みついた可愛らしい女生徒が指揮を執る。
「私からね。九条レナです。ハンズ株式会社社長の娘よ。」
それから順々に挨拶をしていく。
「俺は斎藤たかや。株式会社サイトの御曹司!よろしく♪」
「御曹司とか自分でいうな(^^;;」などワイワイしながらケイゴの番になる。
「亜月ケイゴです。言って無かったが大3だ。副担は教育実習としてやってる。」
それに驚いたのはもちろん藤ノ宮君のみ。
「え!先生って学生だったんですか?」
「あぁ。KAHO家で生活している。」
「KAHOですか!?会長の御関係者様でしたか。」
「学校内だしかしこまらなくていい。俺はたまに本社の手伝いをする程度で、中心はお嬢様のお世話だからな。」
「お嬢様?」
ケイゴの視線が隣のミラに注がれる。その視線を追って、藤ノ宮もミラを見る。
「ハナミネ ミラです。高等部普通科です。普段はハナミネと名乗っていますが、本当はカホウ ミラです。」
「「「!!」」」
そこにいたケイゴ以外の者が皆んな驚く。口々に「え?うそー!」「マジかー!」など声を上げている。
斎藤がビックリしながら言う。
「KAHOって『華峯』って書くんだねー!いつも書類はローマ字表記だったから全然分かんなかった!」
「何と無く察してただろ。」
ケイゴがフッと笑う。
「じゃぁ、ミラちゃんが彼女って言うのはブラフ?」
それに藤ノ宮が反応する。
「か、彼女ー⁉︎先生、生徒に手ー出したんですか!?」
「違う、逆だ。恋人が生徒と先生になっただけだ。機密事項だから絶対漏らすなよお前ら。首を飛ばされたくなければな。」
「ケイゴ、怖い事言わないの。」
「すみません。」
「うん^_^」
その様を見て皆んなが驚いている。
「いつもケイゴが色々フォローしてくれるから、何とか生活出来てるの。もうケイゴ無しでは生きていけないわ。」
ミラはニコニコしてケイゴにお礼を言う。ケイゴは「当然です。」などと返答している。
「ノロケ…?」
そこへ九条が仕切り始める。
「まぁ、自己紹介はその辺りにして、学祭何をやるか決めない?と言うか、もう候補は決めてあるの。」
「何ー?」
「男女逆転カフェ!」
「「「?」」」
「あのね、男は女装、女の子は男装をして接客するって言うのはどう?絶対ケイゴ君似合うと思うんだよね!」
「………九条先輩何言ってるんですか…?」
「ね、ミラちゃんも見たいよね?ケイゴ君の女装!」
ケイゴはミラを心配そうに見る。
(まさか見たいなんて言わないよな!)
「え…うーん?ケイゴが嫌なら別に…。」
「えーーー!でも嫌じゃないなら見たーーー」
「嫌です!」
「えー。じゃぁ、アレしかない!コスプレカフェ!!それなら好きなコスプレできるよ!」
「コスプレ?」
「なに?なに?ミラちゃん興味ある?」
「仮装はしたみたいです!!」
「か、仮装(^_^;)?ケイゴ君のかっこいい姿が見れるなら、仮装でもいいわ!」
「ケイゴはスーツが1番ステキですよ!ネクタイ締めた姿に、いっつもドキドキしちゃうんです!それにネクタイを緩めた姿もまた色っぽくて最高です❤︎さらにーーー」
「ミラちゃん、もうやめてあげて!!」
後ろの扉から美琴が入ってくる。
「荒木さん!ご無沙汰してます。」
ミラは頭を下げる。
「ミラちゃん、ケイゴが困ってるよ。」
ケイゴの方を見ると顔を片手で覆って俯いている。よく見ると耳が赤い。
「ケイゴ大丈夫?赤いけど風邪?」
ミラは本気で心配し顔を覗こうとする。ケイゴは手で制する。
「大丈夫です。スーツでも何でも着ますから、気にせず話を進めて下さい。」
そう俯いたまま言う。ミラは着ていたカーディガンを脱いで、ケイゴの肩に掛ける。フワッとミラの匂いが鼻腔をくすぐる。一見無表情だが、内心はいっぱいいっぱいだった。
「寒いならコレ使ってね。」
ミラは優しく微笑む。ケイゴはやっと顔を上げ、苦笑いを返す。周りの皆んなは2人のラブっぷりに居心地の悪さを感じていた。




