ミラ、秘書やります!3
短くてすみません
今日集まったのは、教育に関する研究の話合いである。子供の認知発達や理解力、男女の脳の違い、運動と脳の関係など難しい話がなされる。ミラは完全に蚊帳外だ。なぜ自分が今日ここに連れてこられたか、全く分からなかった。
一通り話がやんだ時、ケイゴから突然話を振られる。
「ーーこれらは更に研究と実践が必要になる。そこで、こちらの方の言う事を聞いて、機嫌をとっておいた方がいい。」
話に入っていなかったミラはポカーンとしている。
「気抜きすぎだろ。」
ケイゴはククっと笑う。
「えっ?何?私が何?」
「自己紹介して。」
「華峯ミラです。高等部1年です。宜しくお願ーーー」
「お願いはしなくていい。」
「?」
「ここにいるのは、将来華峯グループの傘下で教員をしたり研究者になる様な奴らだ。ミラもそろそろ社交していかないといけないし、先に顔を覚えさせとけ。」
「か、華峯様?会長のお孫さんって事?」
「おじいちゃんがソレなら、そうですね。」
「跡取りはいないと聞いていましたが…。」
「両親は亡くなってます。幼い頃に。」
「身の危険があったから、隠されて育ったんだよ。」
ケイゴが補足してくれる。
「あと、俺の彼女。余計な気はおこなさないように!」
「亜月ってもしかして独占欲強い?」
「普通だけど。さぁ!ミラそろそろ行こうか!」
「えっ!もう終わりでいいの?」
「もうって、かなりヒマしてたでしょ?行こう!」
「うん。皆さん、お邪魔しました^_^」
「ミラの事機密事項だから。学園に広まったら、将来棒に振ったと思え。」
「「「!!分かりました…。」」」




