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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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ミラ、秘書やります!2

今日は土曜日だが、ゼミに参加するというケイゴに付いて、秘書をやる気満々のミラが意気込んでいる。


「大学部入るの初めて!こんな感じなんだね!」


「ここは学部棟だから基本的には学生しか入れないんですが、向こうの建物はカフェや図書館、他にもコンビニや生協もあるので、一般の方も入れますよ。お嬢も高校生になりましたし、毎年学園祭は合同でやるので、その時に何回か来る事になると思いますよ。」


「へー!楽しみ♪」


「俺はあまり嬉しくありませんね。」


「何でよ!?」


「人が多いとすぐ逸れたり迷子になるお姫様がいますかね。」


「あー。すぐ子供扱いするんだからぁ。」


「知らない人について行ってはいけませんよ。ちょっと知ってる人もダメです。」


「もー!!」


ミラは横を歩くケイゴの腕に「えーい」とパンチをするふりをする。


「そんなんじゃぁ、全然ダメですねー。」


わざとらしく「やれやれ」とお手上げポーズをするケイゴ。


「お!ケイゴ!こんなところで何してんの?早くゼミ来いよ。皆待ってるんだぜ。あー女の子はごめんね。入れないんだ。」


「この子は俺の秘書。」


「は?秘書?いつものじゃ無くて?」


「違う。俺が連れて来た。」


「なーんだ!じゃぁどうぞ!」


ミラは教室の前で立ち止まり、何かを考えている。


「あのぉ、本当にいいんでしょうか?やっぱり帰ります。お邪魔したら悪いんで。」


ギロリとケイゴはゼミ仲間をにらむ。ゼミ仲間は正直とばっちりだ。普段は煩わしい女子を追い払ってくれるヤツだが、今日は負に働いてしまった。


「いや!本当に大丈夫!!いつも亜月が煩わしそうだからそう言ってるだけで、どんな子でも入って良いところだから!さぁさぁ!」


グイグイ背中を押してくる。


「では、お邪魔しない様に隅っこで大人しくしてますので、宜しくお願いします。」


中に入ると、早速女生徒がやってくる。


「わー!ケイゴくん!今日は来てくれんだぁ。会えて嬉しいよー!」


可愛らしい女の子が抱きつこうとするが、ケイゴは腕を突っ張り距離を取る。


「いつもなら腕に抱きつくの許してくれるじゃん!!」


ケイゴの眉間がピクっと動き、ミラをチラッと見る。ミラは苦笑いをしている。


「で、貴方は誰?ケイゴくんは1人のものにはならないのよ。勘違いしないで。」


「あー私は彼の秘書です。ですが、こんな所まで押しかけて申し訳ありません。隅っこで大人しくしていますので、ご容赦ください。」


そう言ってケイゴの背中を押し出し、女の子に差し出す。するとケイゴの腕に巻き付く女性。ケイゴはその手を外させている。


「秘書じゃない。俺の彼女。無礼は働くなよ。」


ケイゴはミラの腰に腕を回し抱き寄せながら言い放つ。


「「「………。」」」


そこにいた全員が言葉を失う。いち早く解凍した男子生徒が言う。


「え?マジ?」


「マジ。だから、変な気起こすなよ。」


「あぁ、うん。」


変な空気が流れる。


「こっちの椅子、座りなよ!どうぞどうぞ!」


男子学生がミラに椅子をすすめる。


「あ、はい。どうも。」


座ろうとした瞬間、女学生が声を上げる。


「あー!!」


「な、何ですか!?」


ミラは驚いてよろめく、その肩をケイゴが支える。


不機嫌そうに、大声を出した女学生をケイゴは睨む。


「だってciel RoZeの最新作!しかもネックレスもリンクしてるんだもん!マジで彼女なの!?」


「そうだって言ってるだろ。」


ケイゴは女生徒を一瞥しなが、ミラを1番端の席に座らせ、その隣に座った。

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