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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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パーティーの後始末〜暗躍1〜

帰ってきた次の日の朝


「あーダルい。凄くダルい。起きれない。」


独り言を呟く。現在朝の8時。いつもなら6時には起きて炊事場で働いているが、今日は起きれなかった。ケイゴもタミさんも他の部屋住みたちも、全く呼びに来ない。と言うか部屋に近づいて来ず、家全体も心無しか静かだった。


それもそのはず。昨日の報告がしっかりなされており、ミラはお酒を飲まされた事が全体に伝わっている為である。


親分からの「今日はミラをゆっくりさせてやりなさい」の命令は、決して起こすなと同意味をもっているのだ。


ミラは重たい体を起こしてリビングへ降りる。そこにはケイゴとタミさんしか居ない。


ミラに気づいたケイゴは水を、タミさんはおかゆを温めに行った。戻ってきたケイゴからお水をもらう。


「ケイゴおはよう。起きれたんだね。」


「ええ、僕はお酒は飲んでいませんので。それより、体調はいかがですか?」


「だるくてねー。体起こすのがしんどいよ。」


「なら、タミさんのお粥を食べたらまた寝てくださいね。」


「うーん…。」


「どうされました?」


「ケイゴと2人きりになりたいな。」


「甘えん坊さんですね、お嬢。後ほど一緒に戻りましょうか。」


「うん。」


タミさん特製お粥をたべ、栄養剤を飲んだミラは、ケイゴに支えられて自室に入る。


「ねぇ、一緒に寝ない?」


「素敵なお誘いですが、今は遠慮しておきます。早く元気になって下さい。」


「チェー、ケイゴが横にいてくれた眠れそうだったのになあー。」


「そんな顔なさらないでください(^_^;)寝るまで一緒にますから。」


(ミラの『寝る』はリアルに寝るからなー。それもぐっすりと。他の男だったら勘違いする言葉だ。まぁ、他の男には言わせないけどね。)



***


ミラが休んでいる間に、ケイゴも動き出す。情報を集めるためにLiseを訪れる。


「悪いな、呼び出して。」


ケイゴは美琴をお店に呼び出していた。


「いいよ。で、用事って何?」


「前にミラを痴漢から助けたヤツに会いたい。何とか平とか言う。」


「あー…亮平ね(^_^;)どんな覚え方だよ…。うちの店員、あんまいじめないでね。」


「…事と次第によるな。」


真顔で言うケイゴに、少し慄きながらも亮平を呼ぶ。


「亜月様、昨日はお世話になりました。」


「そんな挨拶はいい。単刀直入に聞く。ミラに酒をのせたのはお前か。」


「ち、ちがいますよ(~_~;)ご飯を食べられてている所をたまたま兄がお声を掛けまして、一緒にいただいていたそうです。そこに主催者がご入場された時…そのー…。」


「気にせずに言え。」


「ケイゴ様を見てショックを受けれた様で、体調が悪いと休憩室へお一人で行かれまして…。」


ケイゴは睨んで真偽を見極めるが、嘘はなさそうだ。


(つまり俺を見て体調が悪くなったと。、)


「それで?」


「私が存じ上げているのは、それだけです。」


「だからどうした。」


脈絡の無いケイゴの言葉に、亮平は「?」となりながらも勘づいた。


「かしこまりました。」


「あぁ、行け。」


「失礼致します。」


亮平が去る。ケイゴは視線を美琴に戻す。


「察しはイマイチだな。」


「いや、言葉が足りないのに気付いてくれた亮平は凄いと思うよ。誰が調査しろって言われたと思うの?あの言い方で。」


美琴は呆れた様に言う。


「調査結果が楽しみだな。」


「こいつのどこが優しい王子様だよ。腹黒だろ。お嬢様方の目は危機に瀕しているな。」


満足そうなケイゴと、困り顔の美琴は対照的だった。

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