パーティーでミラを探すケイゴは?
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(やっぱりさっきのカップルが気になる。)
ドレスはピンクじゃ無いが、参加者リストでミラとアヤトという人以外会場にいる事を確認したケイゴは、あの二人がそうだったのだと結論づけ、しらみ潰しに空き部屋を捜索している。本来は良くない行為だが、ここも系列企業のホテル。親分の所有である為、ミラを探す為なら問題無いだろう。
「ここの部屋はどうだろう。」
敵に気づかれない様に、そぉーと開けて中の様子を伺うと、楽し気な男女の会話が薄ら聞こえてくる。
(何か、ラブい会話が聞こえる…。違う人だったら最悪…。)
「ねぇ、名前教えて?」
(名前?)
「アヤトだよ。」
(アヤト!!こいつだ!見つけた。)
「アヤトくん。」
「うん。忘れないでね。」
「あはは!忘れない!忘れない!」
「ホントにぃ?」
「ホント、ホント!」
「ムムム〜!信じられん。お仕置きだー!」
「あはは!くすぐったい!ふふふ。元気出た!ありがとう^_^」
その声にケイゴは中を覗き込む。水色のドレスの女性が男性にキスされている。
「ミラ!」
二人はビックリして体を起こす。ミラはケイゴに気付き、アヤトの後ろに隠れる。そして耳打ちした。
「貴方がミラちゃんの好きだった人ですね。」
ケイゴを睨みつけてニッコリと笑う。
「…だった?だったとはどう言う事だ、ミラ。」
ケイゴは心配から一転して、鬼の形相になる。
「そんな怖い顔をしてるから、嫌われるんじゃいんですか?」
ケイゴの怒気に全く怯む事なく、アヤトは立ち向かう。ベッドから降りて、ミラをそっと抱きしめる「大丈夫だよ。」と優しく言い、ミラも大人しく抱きしめられている。
ケイゴの怒りは頂点に達する寸前。今にもアヤトに襲いかかりそうだ。
「お前には聞いて無いんだよ。ミラ、どう言う事?」
ケイゴはミラを睨む。最近もこんな事があった様な気がする。ミラはおずおずとアヤトの後ろからでると、ケイゴの目を見て言う。
「ケイゴがそれを言わせるの…?やっとアヤトくんのお陰で少し前を向けそうなのに…。」
「は?何の話?前を向く?」
「ケイゴ、おめでとう。ルカお嬢様とお幸せに。私も祝福するよ。」
「ちょっと待て、何の話?…ミラ、またやったな?」
「まだ何もやって無い!でも、ちゃんとおじいちゃんにも別れた事は私から伝えるし、ケイゴに悪い様にはしないから、安心して?」
「既に心配だらけだわ!俺はミラと別れたつもりは無い!」
「いいの、私はもう吹っ切れたから、アヤトくんのお陰で、ねー!」
アヤトと「ねー!」とハモるのを聞いて、ケイゴはイライラもしたが、やっぱりやってしまっている事に呆れる。
ミラのやってしまった事
①勘違い
②他の男をたらし込む(無意識に)
(お願いだから、ライバルを増やさないでくれ_| ̄|○)
哀れそうにアヤトを見ながら、ケイゴは話し掛ける
「アヤト君と言ったか、全部ミラの勘違いだ。悪いが二人で話させてもらえるらかな?」
噛み合わない2人の会話を聞いて、何と無く事情を察したが半信半疑なアヤト。
「ミラちゃん、何かあったらボクを呼んでね。」
「ありがとう!」
アヤトが退室し、ドアが閉まる。
腕組みしていたケイゴに、ソファーを勧められ、一緒に座る。
「「…。」」
沈黙が流れ、居た堪れなくなるミラ。
「私やっぱりーーー」
慌てて立ち上がると、ケイゴに腕を掴まれ引き寄せられる。そのまま抱きしめられる形になる。
「お嬢、俺は貴方を愛してる。そう言ったはずです。」
「最近冷たかったじゃない。メールはビジネスライクだし、全然家に居ないし、短期間でパートナーは見つけてくるし、あんなにステキでグラマーなお淑やか美人。」
「貴方の女性の好みは知りませんが、俺はミラ以上に美人だと思わないし、何の魅力も感じない。」
「でも、ケイゴはお年頃でしょ!性欲が溜まるんだって、滝川君が言ってたもん!彼女で足りない場合は、他の人で代用するとも言ってた!」
「意味わかって言ってんのか!?なんて話をしてくれてんだよ、滝川!」
「それが男だって、一般論を教えてくれたの、滝川君は悪くないよ!そんな事より、ケイゴだってそう言うのしたいんでしょ!でも、おじいちゃんの手前出来ないから、他の、、、あんな美人で性欲を満たそうとして、それで本気になったんでしょ!?」
喧々轟々と言い合いになる。
「なぁーもー勘弁してくれ。俺の気持ち、全然伝わってないじゃん。確かにそういう事を考える日もあるけど、全部ミラで想像してるし、自分で何とかしてんだよ!!解れよ。俺はミラしか要らない。」
「そんなの嘘だもん。私の頭はケイゴで占められてるのに、ケイゴはおじいちゃん、仕事、友達で占められてて、私のスペースちょっとしか無いくせに!」
「そんな事言うなら、ミラこそ勉強、友達、他の男、かすかに俺だろ!」
「違うもん。私は全部ケイゴのものだもん!!」
「!?…俺だって、全部ミラのだ。と言うか今までミラに全部を捧げたつもりだったけど、もっと欲しいの?」
「………欲しいに決まってんでしょ。」
ミラはケイゴを上目遣いで、しかも潤んだ瞳で見つめる。ケイゴは居心地悪そうな顔で視線を外す。その横顔は、珍しく紅くなっている。
「酔っ払いの言葉は信じられないんだけど\(//-//)\」
「酔ってないよ。」
「酔っ払いは皆そう言うんですよ。」
「お酒飲んで無いよ。」
「じゃぁ、飲まされたんだろ。残念ながら酒臭いから、すぐ分かったよ。」
「………だから眠たいのかなぁ?凄く動悸も激しかったし。」
「そうだろうな。もう少し危機感もってくれます?」
ミラは少し考える。
「…要らない。」
「何でだよ…。」
困った様に言うケイゴ。
「ケイゴが守ってくれるんでしょ?」
見つめながら、少し首を傾げる。
「\(//-//)\そうだけど…。でも少しは自分の身も守ってもらわないと、俺の身が保たん。今回みたいに、GPSが使えない事もあるし。」
「そっか、スマホ(樹の)秘書さんに預けたまんまだった。………気をつけます。」
「酔っ払いの言葉は信用しませんよ。」
ケイゴは優しく微笑み掛ける、どちらともなく抱きしめ合った。心地よい温もりに、さっきまでの不安が解けていった。
ミラさんは、よくやってしまう人です。




