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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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パーティーのケイゴ

一方ケイゴは

***


主催者のお嬢様とは、会場で落ち合う事になっており、初顔合わせだ。準備期間は授業の資料作りやミラへの解説プリント作成を中心に時間が消えていった。だから、電話で主催者と話す機会はあっても、そこの息女と会う事はなかった。


***


「ケイゴ君、娘のルカだ。」


「お初にお目に掛かります、ルカでございます。ケイゴ様、よろしくお願い致します。」


「初めまして。亜月ケイゴと申します。力不足ではありますが、尽力させていただきます。」


軽くルカと挨拶を交わし、すぐに社長と段取りの打ち合わせに入った。蓮見は娘とケイゴをくっつけようと、極力 ルカを同席させた。


いよいよ入場の時。前に蓮見夫妻、その後ろからルカをエスコートしながら入場する。たくさんの拍手を受けながら入いる。ザッと見渡す限りミラが居ない。もっと良く探すと、皆んなが止まっている中、二つの影が動いたのを見つけるが、シルエットだけではミラか分からない。


「この度はご招待いただき、誠にありがとうございます。」


「お越しくださいまして、ありがとうございます。是非楽しんでください。」


「ところでこちらのご子息はどちらの?」


「彼は今回娘のエスコートをお願いした、亜月ケイゴ君です。」


「亜月と申します。」


本来は『以後お見知り置きをーー』など言うのが普通であるが、お見知り置いて欲しくない為言わない。それでも自然と覚えられてしまうのだが。蓮見家の手前、必要程度に挨拶をしていく。そこに樹が挨拶にやってくる。


「橘様、ようこそお越しくださいました。」


「ご招待いただき、ありがとございます。」


当主達が挨拶を交わす中、ルカも樹と挨拶するが、すぐに樹はケイゴに小声で話掛ける。


「ケイゴ君、ミラを見なかったか?」


「え?貴方のパートナーでしょ?」


「そうだが、挨拶で離れた時に見失ってしまって。探してるんだ。」


「俺も見てない。」


「向こうで料理を爆食いしてたのは見た。」


「うぅ_:(´ཀ`」 ∠):ミラ、主催者が来る前から何やってんだよ…。」


「その時に二人組の男と話してた。」


「その人達は誰か知ってるのか?」


「いや、知らない。でも、凄く仲良さそうだった。知り合いじゃないの?」


「知り合い?居ないと思うけど…。兎に角探そう。ドレスは何色?」


「…え?色?…うーん、確か暖色系。ピンクとか?」


(何で疑問系なんだよ。信用できねーなぁー。)

ケイゴは心の中で悪態をつく。


「ピンクねぇ…。」


「って言うか、さっきからケイゴくん、僕に対してタメ語じゃ無い?」


「言っとくけど、俺の方が年上だからな。」


ケイゴは得意げに言う。


「!!でも家では敬語だったじゃん!」


「ミラ前だからな。貴方を邪険に扱う訳にはいかんだろ。」


「うわー計画的腹黒ー( ̄  ̄)」


「そんな事より、早く探せ!」


ピンクのドレスに絞って目を凝らすも、それらしい人物は見当たらない。そこに、ルカから声を掛けられる。


「ケイゴ様、先程から何をされているんですか?お友達を是非紹介していただけませんか?」


「申し訳ありません、ルカさん。こちら橘樹様です。アレシス(会社)のご子息です。」


「初めまして。橘です。以後お見知り置きください。」


そう言って手の甲へキスをする。それに反応し、ルカは真っ赤になりながら答える。


「蓮見ルカと申します。よろしくお願い致します。」


ルカの挨拶する姿は、とても優雅でお淑やか。やたら美しい。


「ケイゴ様、私ケイゴ様と少しお話ししたいですわ。」


ケイゴは別室へと誘われるが、それをかわす。


「すみません、少し席を外させてください。すぐに戻りますので。」


席を外す=トイレの事が多いので、ルカは笑顔で見送る。ケイゴは樹に来い!と目線で合図を送り歩き出した。

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