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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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デートの後始末2

フォロー、応援ありがとうございます‼️

ここはお店と提携しているホテル。大人なホテルでは無くシティホテルである。そもそも下の階のBARは会員制であるため、客は身元がしっかりしている。そんなわけで、ミラも普通に入れるのだ。



「お嬢をこの部屋に連れて来たのは、もちろんお仕置きをする為ですよ。」


ケイゴは隣に座ったミラを妖艶にみつめる。ミラは焦る。


「じょ、冗談じゃ無かったの?」


「俺は冗談も嘘も好きではないのですよ。」


ケイゴは余裕の表情だ。


そんな話をしていると、テーブルに置いていたミラのスマホが鳴る。どうやらLINEの通知だ。画面に目をやると「樹お兄様」と表示されている。ミラがスマホに手を伸ばすと、その手にケイゴの手が重なる。


「今はお仕置きの途中ですから。返信は許しませんよ。」


「分かってるわ。それでお仕置きって、何するの…?」


ミラは恐る恐るケイゴの顔を覗く。思った以上に顔が近く、紅くなってしまう。一方ケイゴは余裕の表情だ。


「お嬢、手を出してください。」


ミラは恐る恐る手を出す。ケイゴはその手を掴んで離さない。


(わー本当に怒ってる!!どうしょう(>人<;))


ミラは身を固くして目をぎゅっと瞑る。


すると、手のひらにナニかが触れる感覚があり、そっと目を開ける。


そこには…小さな箱を持たされている。


(何!?何!?めっちゃ怖いんだけど!!)


ケイゴを見ると「開けて」と目で促される。ゆっくりフタを開けるとそこには、小さなリングとチェーンが入っていた。


「…ケイゴ、これは?」


ケイゴはリングを手に取り、ミラの左手薬指にはめる。サイズはピッタリ!真ん中には透明の、その左右に小さなピンクの石が付いている。


ミラは理解が追いつかず数秒固まるが、解凍後には顔を綻ばせる。


「か、かわいいー。」


ついつい言葉が漏れ出る。シンプルで主張しないが、どんなシュチュエーションにも合い、ミラの細くて小さな手を綺麗に見せてくれるデザインだ。


そのリングは、暗闇の中で灯すロウソクの火の、優しい揺らぎの様な穏やかさをもっている。


ケイゴはチェーンを取り出して言った。


「学校で指輪は着けられないから、コレに通して首から下げてて。ミラへのお仕置きはこれだよ。」


「どこがお仕置きなの?」


「どこにいても俺が束縛するよってこと。俺の事を忘れられないバツ。」


ミラは一瞬目を開き、そして顔を紅く染める。嬉しそうな恥ずかしそうな。そんな表情だ。


「そういう束縛なら、嬉しいかも(//∇//)」


その言葉に、ケイゴはフッと微笑みキスをした。溶け合う様なまどろんでしまうキスだった。

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