表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

39/243

デートの後始末。

応援お願いします!!

ミラとナオコがレストルームから戻り帰り支度をしていると、樹が戻って来る。


「ミラちゃん、僕はナオコちゃんを送って行くから、悪いんだけどミラちゃんはお家の人と帰ってくれる?」


「お家の人?」


「そう。もう迎えに来てくれてるからさ、ここでちょっと待ってて。」


「そっか、分かった。じゃぁ、ナオまた明日ね!」


「うん、またねー!」



***


あー紅茶もケーキもおいしかったなぁーなんて思いながら待っていると、ドアがノックされる。


ドアを開けようと立った瞬間、勢い良く扉が開かれて、そこには不機嫌そうな男が彼に寄りかかりながら立っている。


「ケイゴが迎えに来てくれたんだ!忙しいのにごめんね、ありがとう!」


ニコニコしながらお礼を言うが、返事がない。それどころかズカズカ部屋へ入り、ソファーにドスンと腰を下ろす。


ミラは何がなんだか分からず、ケイゴの方を見る。しばらく見つめていると、やっとケイゴと目が合い、ケイゴは視線でソファーへ誘導する。


ミラは大人しく隣に座り声を掛ける。


「はっ!ごめんね、気づかなくて!お礼にご馳走するから、好きなもの頼んでね。」


「は?何のお礼だよ?」


突拍子の無さに、つい地がでる。


「迎えに来てくれたお礼!本当にありがとね!」


ケイゴはため息をついてから、ニッコリ笑う。


「ねぇ、お嬢?聞きましたよ。貴方が男をナンパしたこと。」


「ナンパ?してないよ?」


「ナンパした男とLINE交換しましたね?」


「えっ!あぁ、亮平くんのこと?したした!」


その言葉を聞いて、ケイゴは目を細めて妖艶に微笑む。右手がミラの頬をなぞり顎を捉える。いつの間にか顔がとても近い。


「随分と嬉しそうですねぇ、ナンパの成功がそんなに嬉しかったですか?」


「ナンパじゃないけど、前に助けてもらったからずっとお礼したかったんだもん。その時は教えてくれなかったし。」


「ふーん。それで俺というものがありながら、男をナンパした、と。どうやらお仕置きが必要みたいですねぇ。お嬢?」


そう言ってケイゴは更に妖艶に微笑んだ。


「えっ?お仕置き?」


「そうです。」




***



ケイゴはミラを引っ張って、お店の上層階へ来ている。ここは夜遅くまで呑んでいた人が始発を待つのに取る部屋である。もちろん、それ以外でも宿泊して行く人がいるのは暗黙の了解だ。


「わー!綺麗なお部屋だね!!さすがホテル!あのエントランスの花もステキだったし、このお部屋も素敵な空間❤︎」


「お嬢、この状況分かってますか?」


「うーん、迎えに来てくれたのに、帰るんじゃ無くて何で部屋に来てるんだろうって疑問はあるよ。」


「いや、そうじゃなくて。」


ケイゴは、はーっと盛大にため息をついた。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ