最近、毎日が楽しい:ケイゴ視点
ミラと付き合った翌日の学校でのお話です。
昨日数年ぶりに彼女が出来て、しかもずっと大切にして来た女の子なんて。今まで彼女は何人かいたが、こんな気持ちになった事が無かった。
朝が来るのが楽しみで、寒い冬の空気の清らかさを心地よいと感じ、同じ景色がいつもより鮮やかで新鮮だったり、朝のお勤め(庭掃除や炊事)も軽やかに行える。彼女を思うだけで毎日が楽しい。
そんな気持ちだ。何もないのにワクワクし、早くミラに会いたい。今までも気持ちは伝え合っていたのに、昨日までの不安定さとは何かが違う。『生まれ変わった様』というのは、こう言うことかと思う。
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ケイゴは気付いた。学校でいつも以上にミラが気になる。更に気になるのは、隣の席の滝川だ。
(ミラと話すのはいい。ただくっつきすぎだろ!?それはクラスメイトの距離か!?離れろー!そしてミラ、何だそのボディタッチは!話しかけるなら、俺に聞けー!)
※ボディタッチではなく、肩をトントンしただけ。
「何かどこかから、不穏な視線を感じる…。」
「えっ?滝川くんストーカーにでも合ってるの?」
「いや、そうじゃ無いけど…。今日はやたらと視線を感じるんだよね…。」
「モテる男はつらいねー!」
「それも違う様な?うーん。」




