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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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裏:一難さって〜ケイゴ視点〜

前回のケイゴからの視点です。お楽しみください^_^

ケイゴは今までミラを見失った事は無かった。一緒に居なくても、どこにいるか必ず把握していた。しかし今回は見失った。しかも一時的にとは言え行方不明になった。その事が親分に知られ、ケイゴは大目玉を食らった。その日からミラの安全のために、GPSを導入することになった。


***


それから数日後…


「今日は早く帰れよ。」


結城はケイゴに声を掛ける。たまたま仕事が片付き、早く帰れそうだ。と言っても完全下校の鐘が鳴ったのは一時間前。それでも、かなり早い方だ。



家に着くと、ミラはまだ帰っていないと言う。早速GPSで位置を確認する。こちらに向かって帰って来ているのが分かる。完全下校の時間で帰ったのならば、とっくに着いているはず。


ケイゴは、GPSで数時間遡る。丁度下校時刻の少し後から、ミラの動きがとまる。校内のある場所からしばらく動いていない。勉強をしているなら良いが、場所が明らかにおかしい。進路指導室、そこには真綾しかいない。


完全下校の時間をしばらく過ぎてから、やっと動き出した。ケイゴは後悔した。一昨日もミラを見失ったばかりだ。学校だからと気を抜いた自分に腹が立つ。心配と怒りで体が熱くなる。


「ただいま。」


ミラはいつもの調子で言うが、目が合った時の一瞬の瞳の揺れをケイゴは見逃さなかった。


「お帰りなさい、お嬢。」


「ケイゴ!?早いね!」


「確かに今日は早く帰宅しましたが、お嬢は遅かったですね。」


「ちょっと勉強してたから。」


「……ふーん。」


「お腹空いちゃった!ご飯♪ご飯♪」


ミラは歌いながらケイゴの横をすり抜ける。かなり態度が怪しかった。やっぱり真綾と何かあったのだろうと踏む。


ミラは気づかなかったが、また彼女に頼ってもらえなかった自分を情けなく思い、ケイゴ自身の為に何も言わないミラに、ケイゴは険しい顔をした。

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