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ワルい男に誘惑されてます。〜天然系お嬢はイケメン893?に護られて、ドキドキな青春を過ごします。  作者: 華峯ミラ


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遅れた時間を取り戻せ

「何で態々塾に行くんですか?」


帰国した翌日、ナオから連絡が来た。『一緒に駅前の塾の、短期講座に行きませんか?』と。



***メッセージのやり取り



「確かに授業の遅れは心配だけど、ケイゴが対策プリント作ってくれるって言うし、勉強は何とかなりそうだから。」


「あのね、そこの塾はみんな講師がイケメンなんだって!だから、お願い!一緒に行って!」


「どうしようかな。」


「ミラは良いよね、ケイゴ先生が彼氏だから。でも私達にはそんなイケメンはおらん。足りんよ、イケメン成分が!」


「ならいつもみたいにウチで勉強すれば良いじゃん?」


「あのね、イケパラ(イケメンパラダイス→塾)は大学生の講師も多いの。ワンチャン彼氏が出来るかもでしょ!?私の恋を邪魔する気?」


「いやいやいや。でも家柄が…」


「何言ってるの!家柄の釣り合いなんて、このご時世気にしないわよ!それに、逆に燃える!」


「あ、あー。そう、なのね。」


「だからお願い!一緒に行こう!」



***



「何でって…勉強遅れてるから、短期集中講座で試験勉強を…。」


「それなら俺がいつも教えてるでしょ。」


「ナオと約束しちゃったの。」


「いつもみたいに松本さんも呼べば良いでしょ。」


「ゔぅ〜そうなんだけど…。」


「何を隠してるんですか?」


「…聞いても怒らない?」


「ことと次第によるに決まってるでしょ。」


「…。」


「分かりました。怒らない様に努力はします。」


「イケ…。」


極小さい声で言う。


「えっ?何ですか?聞こえませんでした。」


「…だから、イケメンがいるんだって。それで付き合って欲しいって。」


ケイゴの顔からサッと表情が無くなり、冷たい目でミラを見る。


(こ、こっわー。)


「…分かりました。行く事を許可します。」


ミラはホッとする。


「でも代わりに俺からのお願いと聞いてもらいますからね。」


ケイゴはそう言って部屋から出て行った。

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